タンスにゴン、いや、チェンにはゴン!で14勝

[ 2009年9月23日 06:00 ]

<巨・中>7回無死、和田の投飛を後ろ向きでナイスキャッチするゴンザレス。右は坂本

 【巨人2―0中日】ゴンザレスのターゲットは4番・ブランコだった。2回の第1打席。1―2からチェンジアップを投じ、止めたバットで二ゴロに仕留めた。スイングを中断させたことは偶然ではなかった。この1球に、したたかな計算が詰まっていた。

 「この球場では1球の失投が命取りになる。今までと配球を変えて、うまくゴロを打たせることができた」
 過去4試合での13打席で、対戦成績は12打数3安打2本塁打だった。この日は3打席すべて内野ゴロ。ブランコにチェンジアップを投じたのは14打席目で初めてだった。CSも見据え引き出しを増やす作業もこなした。
 7回まで谷繁に許した2安打のみ。二塁も踏ませず、82球で役目を終えた。5回に右ふくらはぎに打球を受け、大事を取っての降板だった。「低めを意識した」とゴロで16アウトを奪った。チームの外国人記録を更新する8連勝で14勝目。中日戦は5戦4勝となった。
 変化球でのアウトは16を数えた。胸には自身を変えた、8年前の言葉があった。メッツ時代の01年5月1日。メジャー初先発となった日の苦い思い出だ。その日はカウント2―3となった場面で、変化球のサインに首を振り続けた。女房役のピアザがマウンドに来た。「お前はバカか?」。それでも直球を投げ続けた。「他の球には自信がなかったから」。結果は5回途中3失点だった。
 移籍1年目の今季、開幕は2軍で迎えた。試合ではスライダーに加え、ヤクルト時代には少なかったチェンジアップを、意識的に多く投げた。快進撃は抜群の制球力に加え、変化球のレベルアップにあった。「今はどんなカウントでも全球種を投げられる。技術があるから、プレッシャーを感じることはない」と言う。この日は2―3の場面は1度もなかった。
 守備でも好プレーを連発した。原監督は「走攻守、すべて高いレベルの素晴らしい選手」と称えた。ゴンザレスは「試合開始の時点からどの球種も狙ったところに投げられた」と胸を張った。セ・リーグ相手に無敗。10月21日のCS第2ステージで開幕投手の大本命になるまでに成長した。
 ▼巨人・尾花投手総合コーチ タンスにゴンじゃないけど、チェンにはゴン。チェンに勝てるのはゴンだよ。

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