優勝争いが消化試合のよう…張り詰めた雰囲気なく

[ 2009年9月23日 18:31 ]

 【巨人5-3中日】逆転優勝をかけた直接対決。中日にとっては1敗もできない3連戦のはずだった。この日も10ゲーム差がついていたとはいえ、もっと張り詰めた雰囲気に包まれていてもいいはずだった。

 クライマックスシリーズがあることで、今季はセ、パ両リーグともに3位争いが面白い。だが、中日にとっては負けても日本シリーズへの道が閉ざされていないことで、本来、最も盛り上がるべき優勝争いが消化試合のようになってしまった。
 落合監督はこの試合で先発投手に今季未勝利の山井を指名した。起用には理由があるはずで、手を抜いたとは言わない。先を見据えた戦いがあってもいいとは思う。
 実際、1973年の野村監督率いる南海のような例もある。前後期制が導入されたこの年、南海は前期優勝したが後期は下位に低迷。年間勝率で阪急を下回りながら、プレーオフできっちり阪急を倒し、優勝を決めた。
 ルール上はもちろん何の問題もない。だが、目の前で淡々とプレーする中日の選手たちを見て寂しさを感じる。ペナントレースの価値が問われている。

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2009年9月23日のニュース