バックスクリーンダ~ン!ヒデキ17年目の代打1号

[ 2009年9月23日 06:00 ]

<エンゼルス・ヤンキース>8回1死、松井秀喜は代打アーチを放ち、三塁コーチャーとロータッチ

 ヤンキースの松井秀喜外野手(35)が21日(日本時間22日)、米カリフォルニア州のアナハイムで行われたエンゼルス戦の8回に代打で出場し、27号ソロを放った。レギュラーシーズンでの代打本塁打は日米通じてプロ17年目で自身初となった。今季代打で打率・381は堂々のリーグトップで、まさに“代打の神様”。プレーオフ進出マジックを1としているチームは敗れて、2年ぶりの地区シリーズ進出決定は22日以降に持ち越しとなったが、松井の勝負強い打撃は頼もしい限りだ。

【ヤンキーススタジャン
2009球宴公式球


 【ヤンキース2―5エンゼルス】打席で初めて目にする直球。それでも、松井の頭にはしっかりと球筋が描かれていた。「ずっと、それまでの投球を見ていた。直球、スライダー、カーブ、チェンジアップといろいろな球を投げることをインプットして打席に入った」
 3点を追う8回1死。代打で登場すると、先発ソーンダースにスライダー3球で、カウント2―1と追い込まれた。4球目。初対戦となる左腕が初めて投じた92マイル(約148キロ)の外角直球を、バックスクリーンへ放り込んだ。「追い込まれていたけど高めに来たので強く振れた。感触は良かった」と自画自賛の一発。ジラルディ監督も「初対戦の投手に、あんなスイングをする選手は見たことがない」と舌を巻いた。
 日米通算471本塁打を記録している松井だが、公式戦での代打本塁打は日米を通じて初となった。今季は代打で21打数8安打、打率・381。昨季までの同・222を大きく上回る。今季の代打成績(15打数以上)はリーグトップだ。
 松井はスタメンを外れると、試合中にベンチ裏や、クラブハウスで過ごす時間が長くなる。理由は「ベンチで投球を見るよりも、モニターの方が球の軌道がよく分かる」。打席でのイメージを膨らませながら準備することで、好結果につなげている。今季は昨秋に手術した左ひざの影響で指名打者か代打専門。19日には26号を放ち、指名打者としては84年のドン・ベイラーを上回る球団新記録を樹立した。「ヤ軍史上最強DH」の称号を手にしたが、新たに「代打の神様」の称号も加わった。松井は「今季は代打や休養が多いので、少ない打席でも結果を残さないといけない」と高い集中力を持続している。
 昨年の9月21日は翌日に左ひざ手術を控えていた松井にとってシーズンラストゲームだった。今季はまだ残り11試合。04年以来となる自身2度目の30本塁打も見えてきた。「勝てばもちろん良かったが、きょうは結果が出たのであすまた頑張りたい」。プレーオフ進出決定目前でチームは2試合足踏みとなったが、松井の“一振り”はポストシーズンに向けて対戦相手に脅威を与える。

 ▼データ  松井秀喜の巨人時代の代打成績は9打数無安打で、打点は押し出し死球による1。メジャーでも昨季まで6年間で9打数2安打で長打なし、犠飛の1打点と低調だった。なお、巨人時代の球宴では00年7月23日の第2戦(神戸)の8回、小林雅(当時ロッテ、前インディアンス)から右越えに代打2ランを放った。第1戦で右脇腹に違和感を訴え先発落ち。打席の予定はなかったが、全セの星野監督に急きょ起用されて一発。ベンチで指揮官に「だましたな、コノヤロー」と迎えられた。

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