日本ハム 武田久氏が1軍投手コーチに就任 投球術伝授を!新庄監督四球減に期待

[ 2023年10月31日 06:00 ]

来季のコーチ就任が発表された(右から)武田氏、新庄監督、谷内氏、岩舘氏
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 日本ハムは30日、来季の1軍コーチングスタッフを発表した。新たに投手コーチに球団OBの武田久氏(45)、内野守備走塁コーチに今季限りで現役引退した谷内亮太氏(32)が就く。また、2軍内野守備走塁コーチに岩舘学プロスカウト(42)が就任することも発表され、3人はエスコンフィールド北海道で会見を開いて抱負を語った。

 2年連続最下位からの脱却へ、新しい風が吹く。06年には現役最終年だった新庄監督とともに日本一を経験した武田氏は、17年に退団してから6年ぶりに指導者として古巣に復帰。「今はどういう野球界になっているのか、しっかり勉強していきながら。日々勉強というか、引き締まる思い」と、表情を引き締めた。

 新庄監督は常々、投手陣に安打を許しても四球を出さないように求めている。武田氏は06年、75試合に登板しながら与四球はわずか8と安定した投球を披露。今夏ごろから球団からコーチ就任の打診があったといい、指揮官は「四球が少なかった投手で、ファウルを打たせるテクニックを持っている。その辺を選手たちに教えてほしい」と期待を寄せる。

 高い守備力と内野の全ポジションを守れる万能性でプロの世界を生き抜いた谷内氏には、守備力向上の期待がかかる。今季は両リーグワーストの94失策を記録し、11月1日からエスコンで始まる秋季キャンプは徹底した守備強化のメニューが課される方針。「エラーが少ない内野にして、できたら(失策は)60個ぐらいにして」と指揮官から要望を受けた谷内氏は「コミュニケーションを取りながらいい形を見つけていきたい」と力を込める。

 ファームで若手育成を支える岩舘氏は、スコアラーやアマスカウトも経験しており、グラウンド外からの視点も持つ。「スコアラーをやっていて、強いチームを見ると最低限のプレーができる選手が多い。選手のために頑張っていきたい」と底上げに尽力する。(田中 健人)

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