阪神・伊藤将 今季途中まで11連勝していた得意の甲子園で「ファンの皆さんに勝利のプレゼントを」

[ 2023年10月31日 05:15 ]

キャッチボールする伊藤将(撮影・岸 良祐)
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 重要なマウンドを託されても、どこまでも涼しげだった。31日の第3戦に先発する阪神・伊藤将は、落ち着き払った表情。今季途中まで11連勝していた“庭”でチームにシリーズ2勝目を届ける。

 「いつも通りできたら良いと思う。甲子園で日本シリーズをするのは結構、久しぶりだと思うので、ファンの皆さんに勝ちをプレゼントできたら」

 キャリア10年以上のベテランのような風格すら漂わせながら、27歳左腕は意気込みを語った。2戦目に西勇を起用したローテーション再編は、甲子園での初戦に本拠地と相性の良い伊藤将を先発させることも大きな理由の一つ。岡田監督も「やっぱり1戦目な、伊藤でっていうのはみんなの意見」と満場一致だったことを明かした。

 甲子園では21年9月1日の中日戦から今年7月8日のヤクルト戦で黒星を喫するまで3シーズンをまたいで11連勝を記録。今季も3勝(2敗)、防御率2・10と安定感を誇示した。「いつもやっているホームグラウンドなので。(良いイメージは)あります」。

 勝手知ったる本拠地でも、レギュラーシーズンと違う点は気候だろう。球場に吹く風も異なり、一番は気温の低さ。登板時は常に半袖のアンダーシャツでマウンドに上がってきたが、肌寒い中での登板となる可能性もある。半袖で通すかについては「お楽しみで」と笑ったが「寒い時は寒い。でも、動いていたら熱くなってくるので頑張ります」と熱投を思い描いた。

 「なるべくランナーをためずにクリーンアップに回さなければ。そこを注意しながら」。甲子園での日本一を決めるには3連勝あるのみ。「そうですね、(流れをつくりたい思いは)あります」と聖地に熱風を吹き込む投球を期した。(遠藤 礼)

 ○…伊藤将(神)は今季レギュラーシーズンの甲子園9試合で、無四球完封1度(4月27日巨人戦)を含む3勝2敗、防御率2・10。6月15日のオリックス戦では7回を4安打1失点。1点リードで降板後、後続が逆転を許して白星を逃した。7月8日ヤクルト戦の黒星で21年からの甲子園連勝が11で止まったが、9試合全てでクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)だった。

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