大谷本命のドジャース DHマルティネスにクオリファイングオファー出す可能性も?決断に注目

[ 2023年10月31日 11:10 ]

ドジャースのJD・マルティネス(ロイター)

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のドジャース担当ファビアン・アルダヤ記者が30日(日本時間31日)、同球団でDHで打率・271、33本塁打、103打点、OPS(出塁率+長打率)・893と好成績を残し、このオフにFA権を得るJD・マルティネス(36)の去就について分析している。

 このオフのDH市場はエンゼルスの大谷翔平を別にすると、ジャスティン・ターナー(オプトアウトでFAになる可能性がある)、アンドルー・マッカッチン、カルロス・サンタナ、ブランドン・ベルト、マイケル・ブラントリーといった、絶頂期を過ぎたベテランが多い。

 そしてレッドソックス、マーリンズ、ブルワーズ、レッズ、マリナーズ、ダイヤモンドバックス、カブスが優れた指名打者を探している。

 アルダヤ記者はマルチネスのDH市場での評価はトップクラスに近く、複数年契約の可能性も高いと予測する。

 であればドジャースはワールドシリーズ終了後、5日以内に1年2050万ドル(約30億円)のクオリファイングオファーを出すかどうか検討する可能性があるという。

 しかし、マルティネスには不安要素もある。23年は厄介な下半身の病気で、ひどい時は歩けず、113試合しか出場できなかった。原因は尾てい骨に触る神経によるものだとされている。その上クオリファイングオファーを断ってFAになった場合、獲得球団はドラフト指名権を奪われる。それでも好条件をマルティネスに出すチームはあるのか?マルティネスのドジャースでの23年の年俸は1000万ドル(約15億円)だった。

 仲の良いムーキー・ベッツ、信頼するロバート・バンスコヨク打撃コーチと同じチームになるために、市場価格よりも低い条件をのんだと言われている。ドジャースから1年2050万ドルのオファーを受ければ、そのまま残留するとはならないのか。ド軍はあくまで本命は大谷のはず。ド軍がクオリファイングオファーを出すかどうかは慎重に決めた方が良い。

 状況を複雑にしているのは、ド軍が大谷を獲得できるかどうかも定かではないこと。アルダヤ記者は「大谷を獲得できないと感じるなら、マルティネスへの興味は中程度から強いものになる」と見ている。

 大谷が獲れないなら、残留して欲しい。もっともマルティネスのスコット・ボラス代理人は大谷のFA争奪戦の結果を待ったりはしない。しかもド軍には来季、DHのポジションを複数の選手で使い回す選択肢もある。ウィル・スミス捕手、マックス・マンシー三塁手、若手の好打者ミゲル・バーガス、マイケル・ブッシュらである。

 そのためアルダヤ記者はド軍がマルティネスと再契約する可能性は低いとし、もしそうなったら「ある程度驚くベきことだ」と結んでいる。

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