【落合×広岡達朗対談】落合氏も広岡氏も“違和感”を感じている「違和感」にそれぞれ持論

[ 2023年10月31日 17:05 ]

落合博満のオレ流チャンネルの「博満の部屋」で対談する広岡達朗氏(左)と落合博満氏(右) 
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が31日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第4回目として、現役時代は巨人の遊撃手として活躍、監督としてヤクルト、西武をそれぞれリーグ優勝・日本一に導いた広岡達朗氏(91)をゲストに招いて対談を行った。

 「今、野球界に1番言いたいことは何ですか?」。落合氏が広岡氏との対談が決まり聞いてみたかった質問。それに対して「野球があって人間ができてるいうことを感謝せな。当たり前だと思うとるもん!今のやつはね、三振しようが何しようが平気。俺が一番不愉快なのは“楽しみました”。俺はあれ、間違いだよ。だから、どこのスポーツでも楽しみながらやるとかね、あれは勘違いよ。一生懸命やらにゃ!」と思いを吐露した広岡氏。

 「楽しみました」のワードに納得がいかない広岡氏の考えを聞いた落合氏も「最近の“違和感”ってどう思います」と再び問いかけた。

 「違和感」というワードに、広岡氏は自身の経験談を交えながら「何をぬかしやがるけぇ」「人間っちゅうのはやる気があったらできるんですよ」「あれ、違和感じゃない。インチキや!」と持論をぶちまけた。

 それを聞いた落合氏も「人間起きたらどっかこっか“変だな”っていうのは必ずありますからね。それを“違和感だ”って言われてゲーム休まれると…」とうなずいた。

 止まらない広岡氏は「“違和感あるんかい”って知らん顔しとりゃいいんだよ。“昔はな~悪いとこあっても隠して出たもんだい”“五体満足で野球できるかい!”って言えゃいいんだよ。本当に痛いとこを隠して痛くないようにやるのがプロ。どっか悪いところはあるよね」とまくしたてた。

 落合氏は「必ず悪いところはあるんですよ。それを隠しながらだましだまし野球をやってきた。これが、トレーニングコーチとかお医者さんがすぐストップをかけちゃうっていうのがあるでしょ」と語り、広岡氏も「そういうチーム、選手はなくなったね」と嘆いた。

 「時代は変わった」「昭和の考え」「科学的ではない」などの声もあるだろう。しかし、プロ野球の世界で選手として、そして監督として、数多くの壁を乗り越え栄光をつかんできたレジェンド2人の言葉には、今の時代だからこそ大事な何かがあるのではないだろうか。

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