ロッテ・三木 今季限りで引退、コーチ就任へ ケガに泣くも「やりきったと言える」

[ 2023年10月31日 02:00 ]

ロッテの三木
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 ロッテの三木亮内野手(32)が今季限りで現役を引退することが30日、分かった。いぶし銀の守備職人は「今はやりきったと言える。未練はあるけど、後悔はありません。野球を通じて出会った全ての人に感謝しています」と、すがすがしく10年間のプロ生活を振り返った。

 上武大から13年ドラフト3位でロッテ入り、内野ならどこでも守れる万能さを武器に通算525試合に出場。堅実なプレーでチームを支え、21年には当時の井口監督から「陰のMVPは三木だ」と称えられた。明るい性格でムードメーカー。19~22年に所属したレアードが本塁打を放った際に、握った寿司を食べるパフォーマンスが人気だった。

 球界屈指の守備力を有しながら、何度もケガに泣かされた。昨年11月には左膝半月板損傷の手術を受け、今季はプロ入り後初めて1軍出場なし。だが、苦しい時も下を向かず野球に取り組む真摯(しんし)な姿勢やこれまでの貢献を球団は高く評価し、コーチへの就任を打診する方針だ。「お話をいただけるのであれば、非常にありがたい。選手とともに指導者として成長していきたい」。まだ32歳。第二の野球人生が始まる。

 ◇三木 亮(みき・りょう)1991年(平3)10月25日生まれ、大阪府出身の32歳。遊学館から上武大に進み関甲新リーグでベストナイン3度。4年時は大学選手権優勝。13年ドラフト3位でロッテ入団。2年目の15年10月5日の日本ハム戦でプロ初アーチ。通算成績は525試合で108安打、5本塁打、45打点、11盗塁。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。

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