【落合×広岡達朗対談】広岡氏の監督論「ピッチャー上りはダメ。野球知らん」日本的な考え方にはダメ出しも

[ 2023年10月31日 17:20 ]

落合博満のオレ流チャンネルの「博満の部屋」で対談する広岡達朗氏(左)と落合博満氏(右) 
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が31日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第4回目として、現役時代は巨人の遊撃手として活躍、監督としてヤクルト、西武をそれぞれリーグ優勝・日本一に導いた広岡達朗氏(91)をゲストに招いて対談を行った。

 今回の対談で「俺の教え子はだいたい監督になったら成功するんだよ」と語っていた広岡氏。教え子には、ヤクルト時代の若松勉をはじめ、西武時代には伊東勤、渡辺久信、秋山幸二、工藤公康と4人が日本一監督になっている。

 自身のベストナインを選定する中で脱線した広岡氏は「ピッチャー上がりは監督ダメ。野球知らん」とピシャリ。「自分、自分になるから」。続けて「協力ということになるとやっぱり野手ね。外野専門は“打ちゃいいんだろ”になる。だから、やっぱり内野手かキャッチャーね。それが、やっぱり監督の値打ちがある」と自身の考えを示した。

 教え子の指揮官の中には渡辺氏や工藤氏ら投手出身もいる。広岡氏は「ほいで、ピッチャーがやる時はヘッドコーチを誰にするかっていうのが狙いだね」と参謀の重要性を説いた。

 中日監督時代に常勝軍団をつくり上げた落合氏に対しては「この人が監督しとる時は“あの人はできる人”って尊敬されてるで。日本人はその気がある。」と指摘。「だからね、全然知らん人が監督になったら“野球も知らんくせに”ってそういうふうに思う」と日本的な考え方に厳しい表情を見せた。

 そして「アメリカは監督になるための学校があるんだよ。日本はつくらない、金がかかる。本当に日本人はダメ。やっぱり、そういう勉強する場をつくらない方が悪い」と、日本の野球界にも指導者を育成する場をつくるべきだと真剣な表情で訴えていた。

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