オリ中嶋監督 薄氷勝利に「本当の意味でしびれました」 完全アウェーも「応援聞こえてました」

[ 2023年10月31日 22:19 ]

SMBC日本シリーズ2023第3戦   オリックス5―4阪神 ( 2023年10月31日    甲子園 )

<神・オ>勝利インタビューに応える中嶋監督(撮影・須田 麻祐子)
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 オリックスが敵地・甲子園に舞台を移して行われた「SMBC日本シリーズ2023」第3戦で1点差逃げ切り勝ち。初戦黒星からの2連勝で通算2勝1敗とした。なお、過去の日本シリーズで1勝1敗から先に2勝目を挙げたチームのV確率は79%となっている。

 0―1で迎えた4回、左第4中足骨の疲労骨折から復帰後、初めて一塁守備についた4番・頓宮が相手先発左腕・伊藤将の外角低め直球をバックスクリーン左へ1号ソロとして同点。5回には紅林、若月の連打とエンドラン成功で無死一、三塁としてから広岡の遊ゴロで勝ち越すと、宗にも今シリーズ12打席目にして初安打となる2点適時二塁打が出るなど一挙3得点。6回には若月の犠飛で1点追加して4点リードを奪った。

 7回に3番手右腕・山岡が3失点して1点差に迫られたが、宇田川、平野佳の継投で逃げ切った。なお、先発投手の東は5回5安打1失点と好投。育成出身選手として球団初の日本シリーズ先発勝利をマークしている。

 1点リードの9回に平野佳が2四球を出し、一打逆転サヨナラ負けの場面で打席に主砲・大山…という場面を切り抜けての薄氷勝利。試合後、敵地で勝利監督インタビューに臨んだ中嶋聡監督(54)は「本当にしびれるという試合…本当の意味でしびれました」とまずは第一声を切り出した。

 それでも1点差で勝ち切り「本当にうちの場合は死力を尽くしてといいますか、全員の力が非常によく出た試合かなと思います」とした中嶋監督。一挙3点取って逆転した5回の攻撃については「つないでつないでというのがスタイルですので、いいつなぎをしてくれたと思います」と振り返った。

 投手陣に関しては「東は経験が浅い選手ですけれども、本当に臆することなくしっかり投げたと思います」と、日本シリーズ初登板初先発で5回1失点と好投した東を称え、阪神ファンの凄まじい応援で完全アウェーの雰囲気だった甲子園での戦いについては「想像以上のアウェー感ありましたけれども、しっかりとオリックスファンの応援も聞こえてました」と感謝。敵地に駆け付けたオリ党のボルテージはさらに上がった。

 これで2勝1敗と勝ち越し、日本一確率は79%に。敵地での戦いが続く第4戦以降へ向けて「明日以降、しっかり戦えるように、いいゲームできるように頑張りたいと思います」と話していた。

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