藤浪 スタンドで見た第3戦「やっぱり甲子園は雰囲気良い」 阪神にエール「また新しい一日だと思って」

[ 2023年10月31日 22:18 ]

SMBC日本シリーズ2023第3戦   阪神4―5オリックス ( 2023年10月31日    甲子園 )

<神・オ>観戦する藤浪(撮影・須田 麻祐子)
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 オリオールズの藤浪晋太郎投手(29)が31日、「SMBC日本シリーズ2023第3戦」が行われる甲子園球場に来場。シックなスーツ姿でスタンドに足を踏み入れた。

 藤浪は阪神が序盤に先制、中盤にオリックスが逆転し、終盤に阪神が猛追するという1点差のしびれる戦いとなった第3戦を見届け「貴重な時間でした。やっぱり甲子園は雰囲気良いですね。改めて思いました」と久々の甲子園の大応援に感慨深げ。そして「タイガースは負けてしまいましたが、短期決戦なんで、また新しい一日だと思って頑張ってほしい」とエールを送った。

 試合は2回に1死一、三塁から阪神・坂本の一、二塁間を破ろうかという当たりの間に、三走・大山が先制のホーム。一方、オリックスは相手先発・伊藤将の前に3回まで無得点も、4回に頓宮がバックスクリーン左のスタンドギリギリに同点弾。続く同点の5回に紅林、若月の連打でチャンスをつくると、広岡の遊ゴロ併殺の間に勝ち越し。2死一、二塁から宗が7球粘った後のフルカウントから真ん中に入ってきた142キロの直球を見逃さずフルスイングし、右中間を破る2点適時二塁打でこの回3点を奪った。

 6回にはオリックスが阪神2番手・ブルワーから先頭の頓宮が左前打で出塁。四球と犠打で1死二、三塁のチャンスをつくると、若月がきっちりと左犠飛を放ち加点。リードを4点に広げた。

 しかし、甲子園の大歓声に背中を押された阪神は4点を追う7回に相手3番手・山岡から先頭の坂本、続く木浪が連打で無死一、二塁とチャンスをつくる。球場のボルテージが最高潮に達する中、代打・糸原が中飛、近本四球で1死満塁に。そして中野の一ゴロの間に1点返すと、3番・森下が右前に2点適時打を放ち1点差まで詰め寄った。

 だが、阪神の逆襲もここまで。オリックスが最後は守護神・平野をマウンドに送り1点を何とか守り抜きシリーズ2勝1敗とした。

 ◇藤浪 晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年(平6)4月12日生まれ、堺市出身の29歳。大阪桐蔭では3年時にエースとして史上7校目の甲子園春夏連覇を達成。12年ドラフト1位で阪神入団。1年目から先発に定着し、15年まで3年連続2桁勝利をマーク。20年10月19日ヤクルト戦で球団最速(当時)の162キロを計測。21、22年は開幕投手を務めた。17年WBC日本代表。NPB通算189試合57勝54敗11ホールド、防御率3.41。1メートル97、98キロ。右投げ右打ち。

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