ソフトバンク・小久保監督「凄い競争になる」 若鷹に猛アピール指令

[ 2023年10月31日 06:00 ]

フェニクス・リーグ   ソフトバンク2ー7DeNA ( 2023年10月30日    アイビー )

DeNA・三浦監督(左)からあいさつを受けるソフトバンク・小久保監督
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 ソフトバンク・小久保裕紀監督(52)が30日、来春キャンプの1軍をかけたバトルの開戦を予告した。DeNAとのみやざきフェニックス・リーグ最終戦を指揮した後、来月2日から始まる秋季キャンプが来年2月の春季キャンプの1、2軍振り分けの重要な判断材料になると明言。主力を脅かす選手の台頭を希望し、若手にさらなるアピールを求めた。

 2軍監督として最後の指揮を終えた小久保監督が、バトルのゴングを鳴らした。「どれぐらいメンバーがいるかなと計算したんですけど、それは凄い競争になると思う」。あさって11月2日から始まる秋季キャンプ。そこでのアピールが来春キャンプの1、2軍の振り分けをする上で大事な判断材料になると予告した。

 球団は今オフに支配下9人、育成9人、計18人を戦力外とし、若手にとってはチャンスが拡大した。だからこそ、1軍監督に就任後もペイペイドームで行われた秋季練習でなく、みやざきフェニックス・リーグで指揮することを選んだ。「僕が来年の監督なんで印象が良ければチャンスが増える。それを選手がどう感じたか」。来春をイメージして目を光らせた。

 同リーグで目に留まった選手として3人の名前を挙げた。最大の収穫は右肘手術から復活した育成右腕の大竹で「一番抜けていた」と評価した。俊足巧打でこの日のDeNA戦でも3安打した育成・緒方については「ちょっと面白い存在。あのバッティングと足の速さ」と期待。また、右の大砲候補・水谷を「好不調の波がなくなってきている」と成長を認めた。

 競争の場は秋季キャンプへと移る。今秋は初めて投手、野手を分けて実施。投手は筑後ファーム施設、野手は宮崎で開催される。小久保監督は野手のキャンプの方に重点を置くが、投手キャンプも視察して吟味する。「秋のキャンプの印象、姿で来年の春のキャンプのアイビー(1軍の使用球場)が決まるんでね。実戦を期待外れの選手、見てみたいなという選手がはっきり分かれている。残りのキャンプで全部が決まるから、そういうつもりで取り組めと話をしました」と鋭いまなざしで語った。

 さらに指揮官は「1軍にずっといる選手たちが“えっ、これはやばい”という雰囲気の選手はまだいない」と若鷹たちにさらなるアピールを求めた。宮崎と筑後で火花を散らすチーム内のバトル。覇権奪回への動きが本格化する。 (森 寛一)

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