阪神ドラ6津田“カレーなる”成功つかむ! バイト先にも感謝、“ここ一番”で頼れる投手目指す

[ 2023年10月31日 05:15 ]

阪神から指名あいさつを受け、笑顔でポーズを決める大経大・津田淳哉(撮影・後藤 正志)
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 “ここ一番”の投手になる。阪神からドラフト6位指名を受けた大経大・津田が、大阪市内の同校で宮脇則昭編成ディレクター、畑山俊二統括スカウト、担当の渡辺亮スカウトから指名あいさつを受けた。最速152キロ右腕は「カレーハウスCoCo壱番屋でやっていました」と自身のアルバイトを告白。今年2月の時点で全国に1200店以上を展開するチェーン店を正式名称で口にし、まじめな接客態度がにじんだ。

 大学2年時から大和郡山筒井店で勤務。無遅刻で2年半、週3回のペースでシフトに入り、接客、配達などフル回転した。野球もおろそかにせず、約1時間半かけて大経大に通学。4年間で球速は18キロもアップし、多彩な変化球も磨いてプロの扉を開いた。「野球優先でいいよと言われていたので続けやすかった」。融通を利かせてくれたスタッフへの感謝も忘れない。ドラフト指名には「店長やオーナーに凄く喜んでもらえてうれしかった」と声を弾ませた。

 勤勉な右腕がプロで長く活躍するための手本は、高田商先輩のDeNA・三浦監督だ。「どうやったら長く活躍ができるか聞いてみたい」と通算172勝を挙げ25年の現役生活を全うした姿は理想。野球を始めた小学2年のころからケガもなく、タフネスぶりも魅力の津田は、ハマの番長と同じく直球とカーブの緩急を武器とする。

 「開幕1軍。それだけを考えて練習していきたい」。29日に“ココイチ”最後の勤務を終えた。平日の時給は1000円。幼少期から憧れた猛虎の一員になって、サクセスストーリーを歩んでいく。(石崎 祥平)

 ◇津田 淳哉(つだ・じゅんや)2001年(平13)8月27日生まれ、奈良県大和郡山市出身の22歳。片桐小2年時に小泉ファイターズで野球を始める。郡山南中では志貴ボーイズに所属。高田商では2年秋から背番号9でベンチ入りし、3年夏から投手も務める。大経大では1年秋からリーグ戦初登板し、リーグ戦通算10勝。50メートル走6秒7、遠投110メートル。1メートル78、83キロ。右投げ右打ち。

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