阪神・岡田監督イライラ 青柳乱調で「あんなピッチングしてたら代えるよ」拙守も続き「危機感持たな」

[ 2023年3月25日 07:20 ]

オープン戦   阪神2-5オリックス ( 2023年3月24日    京セラD )

5回、投手交代を告げる岡田監督(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 阪神・岡田監督は言葉の端々に怒りをにじませた。まず首をかしげたのは、開幕投手に決定している青柳の乱調に対してだ。

 「クイックで(体が)外に流れてボールばっかりになるなあ。クイックは(前回17日の)神宮の時にも言うたやんか。そんな(走者に)走られへんやろ。それよりもコントロール乱す方がな」

 無失点で切り抜けたとはいえ、初回から安打と2四球で無死満塁を招くなど精彩を欠いた。マウンドで足を滑らせ、左打者に対して外角に大きく外れる球が目立った。2回に先制点を許し、大山の2ランで逆転した直後の4回も先頭の中川圭に左越えソロを浴びるなど4安打を集められて2失点。オープン戦では自己ワーストを更新する被安打8を許し、3四球3失点でマウンドを降りた。

 5回の打席で代打を送られての降板。85球に達していたことが理由ではなかった。「(続投で5回まで調整させる)そんな余裕ない。(DHを使わず)9番に入れてるんやから。負けてるのに、点取りにいかなあかんやろ。なんぼ開幕ピッチャーでもあんなピッチングしてたら代えるよ」。本番さながらの采配で復調の気配が見られないエースの降板を早々と決断した。

 青柳に対してだけではない。守備でも5回無死二塁からの中前適時打で近本が中継に入った大山に返球しながら二塁ベースががら空きだったことで打者走者のゴンザレスに二進を献上。他にも中継プレーの乱れで進塁を許すミスが散見した。開幕まで1週間。言葉でムチを打つように選手をあおった。

 「もうちょっと危機感持たなあかんわな。みんなが、みんなやけど。もうあと2試合しかないんやで。そんなん伝わって、こうへんわな」。長く厳しいシーズンを思い、はっきりと“警鐘”を打ち鳴らした。 (遠藤 礼)

 【データ】青柳(神)の被安打8はオープン戦では通算19試合目で自己ワーストを更新。過去最多は21年3月13日の西武戦での被安打6(6回5失点)だった。

続きを表示

2023年3月25日のニュース