カージナルス・ヌートバー　次のWBCも侍ジャパンで出場！大谷との約束の高級腕時計

オープン戦   カージナルス1－1ヤンキース （ 2023年3月23日    ジュピター ）

＜カージナルス・ヤンキース＞同点のホームを踏み、バンチで迎えられるヌートバー（ロイター／USA TODAY)

　WBCで侍ジャパンの優勝に貢献したカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手（25）が23日（日本時間24日）、侍戦士一番乗りで所属チームで実戦出場した。ヤンキース戦に「7番・左翼」で出場し、1打数無安打1四球だった。エンゼルス・大谷翔平投手（28）から、3年後の次回WBCに侍ジャパンで出場しなければ没収という条件で時計を贈られたことを明かし、連覇のための出場へ意欲を示した。

　ハッスルプレーが身上のヌートバーらしく、誰よりも早く再始動した。3回の第1打席は一ゴロに倒れたが、5回の第2打席は選球眼を発揮し四球で出塁。韓国代表だったエドマンの適時打でこの日唯一のホームを踏んだ。7回守備から退いたが、試合前にはファンにサインを求められ「優勝おめでとう」と祝福の声を浴び続けた。

　初の日系侍は不動の1番打者として3大会ぶり優勝に貢献した。ペッパーミルパフォーマンスはチームを超え、日本中に浸透した。3年後の次回大会での日本代表入りに「もちろん」と強い意欲を示す。MVPと交わした固い約束があった。

　「もし26年に（侍ジャパンに）戻ってこなかったり、他のチームで出場したりしたら、返さなくてはいけないんだ」。そう明かしたのは、大谷から贈られた高級腕時計の存在だ。優勝直後に3年後も「出たい」と出場表明した二刀流。ヌートバーは父が米国人で米国代表としての道も可能性は残すが、大谷とともに連覇へ挑むことを誓い合ったという。

　金メダルは母・久美子さんに渡したそうで「ママも有名になり、少し変な感じ。彼女がいなければ達成できなかった」と家族への感謝も口にした。

　地元紙セントルイス・ポスト・ディスパッチはヌートバー人気がアジア市場の開拓の助けになると球団は考え、日本や韓国での大リーグ公式戦開催プランが具体化した際には立候補する可能性があると指摘した。人生を大きく変えた大会を経て、3年後の連覇へ向けて力強く走り出した。

　≪大谷とペッパーミル　豪華コラボTが発売≫ヌートバーと大谷の「ペッパーミルTシャツ」（34.99ドル＝約4600円）が大リーグ公式サイトで発売された。ネイビーとレッドの2色を8サイズで展開。大谷とヌートバーがコショウをひく動きのペッパーミルパフォーマンスをしている姿がアニメ調に描かれている。