チェコ戦での大谷の三盗は「村上のための優しい盗塁」 元ヤクルト今浪氏が指摘

[ 2023年3月15日 20:16 ]

ヤクルト時代の今浪氏
Photo By スポニチ

 日本ハム、ヤクルトで通算405試合に出場した今浪隆博氏(38)が15日、YouTube「今浪隆博のスポーツメンタルTV」を更新。大谷翔平投手(28)がWBCのチェコ戦で見せた三盗は村上宗隆内野手(23)のための優しい盗塁だったと指摘した。

 11日の1次ラウンド第3戦、日本が6―1とリードした1死二塁の場面だ。6点目となる適時二塁打を放った大谷が、村上への3球目に三盗を決めた。

 今浪氏は「まさか盗塁するとは思わなかった」と振り返った。村上は三盗には条件の悪い左打者で、点差もあった。リスクを冒す必要はない。では何故、大谷は走ったのか?

 今浪氏は「村上選手ための盗塁」と推測した。

 村上は大会3試合目のその打席までノーヒット。誰が見ても状態はよくなかった。

 三塁へ進めば通常は内野が前進守備を敷いて、村上のヒットゾーンが広がる。今浪氏は「内野が前進守備で、外野フライでも1点入るとなるとバッターは楽になれる」と続けた。

 結果的にチェコは先進守備態勢を取らなかったが、村上は四球で出塁。吉田の中犠飛に繋がった。

 今浪氏は「本当に凄いと思った」と、大谷の三盗を称えた。そして「(大谷は)自分のためにプレーしてるんだけど、相手のことを気遣うことも自分のプレーなんだと思う」と、三盗に込められた大谷の優しさに感嘆した。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月15日のニュース