プエルトリコ 4投手継投でWBC史上初“完全試合”!8回コールドも金髪軍団金字塔

[ 2023年3月15日 04:00 ]

WBC1次ラウンドD組   プエルトリコ10-0イスラエル ( 2023年3月13日    マイアミ )

スラエル戦で8回コールドゲームながら継投による完全試合を達成したプエルトリコのデレオン(左から2人目)、ディアス(同3人目)ら4投手
Photo By ゲッティ イメージズ

 WBCの1次ラウンドC、D組は13日(日本時間14日)、米国内で行われ、D組はプエルトリコがイスラエルに8回コールドゲームで、4投手の継投による完全試合を達成した。

 大会史上初の“完全試合”は、サヨナラ勝ちで決まった。8回、ヘルナンデスが左前適時打を放ち10―0となり、規定でコールド勝ち。4投手継投でのパーフェクトゲームが完成した瞬間だった。
 「試合中、誰も何も言わなくなったんだ。そこで(記録が)進んでいると気づいた」

 先発して、65球の球数制限がある中で6回2死まで走者を出さずに投げ抜いたデレオンが明かした。64球を投げて、09年第2回大会のウバルド・ヒメネス(ドミニカ共和国)に並ぶ大会最多の1試合10奪三振。ツインズ傘下マイナーの30歳右腕は「まだ信じられない。夢のようで、特別なものになった」と喜び、9回を終えていないために参考記録となるが「僕たちにとってはパーフェクト」と胸を張った。2番手以降のリオス、ディアス、アンダーウッドも一人の走者も出さなかった。

 メジャーで6戦しか先発経験がない無名選手だが、ヤディエル・モリーナ監督は「彼のことは長く知っている。ひた向きに努力し、代表での地位を確立した」と信頼を口にした。準優勝した前回17年大会では若手有望株の立場で代表入りし、現役だった指揮官ともバッテリーを組んだ。だが、18年に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を経験するなど故障に悩まされた苦労人。カリブ海の米国領の島民たちの結び付きは強い。

 前回大会からチームは全員が金髪に染めることで結束。大会開幕前には島民192人がエールの意味を込めて金髪に染め、ギネス世界記録に認定された。日本とは準決勝以降で対戦する可能性がある。死の組で2勝目を挙げ、天王山となる15日(日本時間16日)のドミニカ共和国戦へ、金髪軍団が勢いづいた。

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