【侍ジャパン】佐々木朗 チェコ・エスカラに「許してくれてありがとう」 ロッテお菓子持ってお詫び

[ 2023年3月15日 13:32 ]

<侍ジャパン練習>キャッチボールするダルビッシュ(右)とグランドを走る佐々木朗(撮影・島崎忠彦)
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 カーネクストWBC1次ラウンドB組を1位突破した侍ジャパンは15日、準々決勝のイタリア戦を翌日に控え、東京ドームで最終調整。練習後、侍ジャパンの佐々木朗希投手(21)は11日の1次ラウンド・チェコ戦で死球を与えたウィリー・エスカラ内野手にロッテのお菓子持参で謝罪に訪れたことについて語った。

 自らコンビニでお菓子を購入して持参したという。この行動はSNSなどを通じて大反響を呼んだが「そういうつもりじゃないです」とあくまで個人的に謝罪したいと出向いたものだとした。「チェコの選手はいい人たちだなと思いました」と語り、チェコのパベル・ハジム監督が佐々木朗を「スーパージェントルマン」と称賛したことについて「いやいやいや…それはチェコの皆さんです」と謙そんした。

 改めてエスカラへ「許してくれてありがとうっていう感じです」とし、「皆さん、いい人たちだからですかね。試合中、試合後のふるまいを見て」とチェコナインの姿勢に感銘を受けたからこそと述べ、「野球がたくさん広まってくれたらなと思っています」とチェコをきっかけとした欧州への野球振興に期待した。

 11日にロッテ広報公式ツイッターが「#佐々木朗希投手は、ずっと気にしていたようです。今朝、チェコ代表がホテルを出発する前に自身で購入したお菓子を持ってお詫びに伺ったとの事です」と報告。お菓子が詰まった袋を持ったエスカラと佐々木朗の2ショット画像を公開し、「エスカラ選手も『もう大丈夫だよ!』と言って笑顔で当たったところを見せ、2人でこちらの写真を撮りました」と記した。

 エスカラが持っている袋には「コアラのマーチ」などロッテのお菓子がぎっしり。フォロワーからは「ペナントレース始まったら ロッテ戦に招待してあげて欲しい」「優しいなぁ~エスカラさん、ありがとう」「優しいなぁ~対応バッチリ過ぎて、ますます好感度アップです」「菓子折りではなく、ロッテのお菓子詰め合わせな所が人柄が出てますね。良い青年だ」などのコメントが届いた。佐々木朗も13日、自身のインスタグラムにエスカラとの2ショット画像を投稿。日本とチェコが握手する絵文字とともに、「チェコ」「エスカラ選手」とハッシュタグを付けた。

 佐々木朗は11日のチェコ戦の4回、エスカラの右膝に死球を与えた。エスカラは悶絶しながらも一塁ベースへ走りファウルゾーンでダッシュを繰り返しながら、患部の状態を確認。そのまま出場を続け、球場のファンから大きな拍手が送られた。

 チェコのパベル・ハジム監督は13日のオーストラリア戦後、佐々木朗の行動に「本当に野球は世界を結ぶ」と感謝。チェコ代表のツイッターも「佐々木朗希、チェコが球場に出発する前に、ホテルの前でエスカラを待つために、休日に早起きしました」と謝罪を受けたことを報告し「リスペクト」と右腕の行動を称賛した。

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