【侍ジャパン】大谷翔平と一問一答「プレッシャーがかかると思うが普段通りに」「1点1点大事に」

[ 2023年3月15日 11:50 ]

会見する大谷(撮影・光山 貴大)
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 カーネクストWBC1次ラウンドB組を1位突破した侍ジャパンは15日、準々決勝のイタリア戦を翌日に控え、東京ドームで最終調整。中6日で先発登板する大谷翔平投手(28=エンゼルス)は、プライオボールでダルビッシュと並んで壁当て。その後、梶原ブルペン捕手と最大3、40メートルの距離で強めのキャッチボール、再び壁当てを行った。

 大谷の一問一答は以下の通り。

 ――状態は。
 「いつも通り、昨日ブルペンに入り、きょうはキャッチボールして、いつも通りの感じで調整したので、普段通り入れると思います」

 ――明日はフレッチャーもいる。イタリアの印象は。
 「データはこれからなので、どういうメンバーで来るかは把握していないが、フレッチャー兄弟はじめ、マイナーでプレーしている選手も数多くいるので、かなり厳しいになるんじゃないかなとは思いますけど、1点1点大事にしながら頑張りたい」

 ――フレッチャーと連絡は。
 「昨日ちょうど連絡が向こうから来て、日本の一風堂がうまかったと言っていた」

 ――何かお勧めたしたのか。
 「特に勧めるということはないが、本人がお寿司を食べたいと言っていたので。結局、ラーメン食べたのかと思ったけど、リラックスしているようでよかったと思う」

 ――制限が80球になるが、意識するか。
 「僕だけじゃなく、ダルビッシュ投手も今永投手も誰が投げてもいいような投手陣なので、球数も決まっているが、一人ひとり、1回1回、いけるところまで行ければ十分つないでいけると思うので、あまり先のことを考えずに投げていくのが、基本的なことではあるけど大事なことでもあると思う」

 ――あすから負けたら終わりの一発勝負。緊張感の中で大切にしたいことは。
 「なかなか普段通りにプレーするのは難しいと思うが、いかに普段通りのプレーを、当たり前のことをしっかりできるかが最後に1、2点争ってきた時に大事になると思うので、プレッシャーはかかるが、それも想定してなるべく普段通りの気持ちで試合に臨むのが大事だと思っている」

 ――WBCでは、あすが最後の日本での試合。どういう気持ちで臨むか。
 「負けたら終わりなので、プレッシャーはかかると思うが、全員で、僕だけで試合をするわけでもないし、先発はプレッシャーがかかると思うけど、全員でつないで最終的に1点でも多く取っていればいいかなという感じで全員で戦っていきたい」

 ――フルスイングだけでどよめき、グラウンドに出るだけで歓声が沸く。それをどう感じているか。限られた選手しか見られない景色だと思う。どうこの時間を共有していきたいか。
 「僕自身も楽しみにしていたし、ファンがそれ以上に楽しみにしてくれていたと歓声を聞くと思うし、単純に僕もうれしいし、勝ちで共有したいなと思っている。ここまで4連勝だが、負けたら終わりなので、勝って次の勝負に進んでいくのがうれしいし、ファンも望んでいると思う。勝つのが1番のお互いが共有して1番うれしいことじゃないかなと思う」

 ――新しい球種でスイーパーが軸になっている。強みは。
 「はい、軸の1つという捉え方なので、正直投げなくてもいい試合は投げなくていいと思うし、他の球種でいいなら投げる必要はないし、それは直球もシンカーもスプリットにも言える。いろんな球種で組み立てられるのが自分の強みだと思うので、まだデータを見ていないので、データを見て、あとは自分の調子を見て考えたい」

 ――チェコと交流した。彼らはスポーツマンシップがあり、楽しんでいた。どう感じたか。
 「野球が好きなんだなというのが1番。顔つきを見ても分かるし、レベルうんぬん関係なく尊敬できるし、野球に関係なくスポーツ選手として試合をつくっていく。対戦相手としてリスペクト、素晴らしい選手たちだったと思う」

 ――大観衆の前での投球は慣れていると思う。朗希投手や山本投手も同じ状況で投げることになるが、若手に対して大観衆の前、プレッシャーのかかる試合で準備は。
 「それは僕が教えてほしいくらい。朗希投手も山本投手も試合前に見たが、だいぶ落ち着いていた。全然問題なく抑えてくれる雰囲気を持っていたので心配ないし、アドバイスの必要もないと思う」

 ――プレッシャーについて。チームはいい雰囲気で試合している。そのために意識していること、他の選手の振る舞いなどを教えてほしい。
 「特にこの選手とかではなく、いいバランスを保っていると思う。僕より年上の先輩もいるし、その練習に対する姿勢や、年下の選手はまじめでいい性格の選手が多い印象なので、何もしなくてもいい雰囲気でみんながチームをつくっていっているという印象」

 ――1月の会見で意気込みとして、世界一になりたいと。実際にチームが始まり、ダルビッシュ投手も勝つこと以外にもチームで学んだり、伝えたりがあると。感じていることは。
 「現時点で感じていても今振り返ることはない。大会が終わった後に振り返ってみて、感じることがあればいいと思っている。年齢関係なく他のポジションから学ぶこともあるし、大会期間中は目の前の試合に勝っていくことだけを考えればいいと思うので、その他のことは終わった後に考えたい」

 ――1次リーグでMVP。その感想は。また、フレッチャーはキャンプ中に「大谷打つよ」と言っていた。意識は。
 「MVPはチャンスで打席が回ってきていることに尽きると思う。チャンスをつくってくれた下位打線や1、2番が重要だったと思う。フレッチャーはやってみれば分かると言うところだし、一緒にケージで打ったり、見たりしているし、あっちも後ろから見ているし。終わったら分かることじゃないかなと思う」

 ――合流してから試合でも練習でも笑顔が多く、楽しく過ごしていると思う。ここまでで一番楽しいと思った瞬間は。
 「強化試合からずっと試合は楽しいし、勝てば楽しいし、負ければ悔しいし、シンプルにそこだと思うので、勝った本戦の4試合は全て楽しかった。そこが一番だと思う」

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