WBCイタリア代表“野茂”の女房・ピアザ監督 第一声は日本語で「コンニチワ、オゲンキデスカ」

[ 2023年3月15日 15:11 ]

<イタリア代表練習>ダルビッシュ(左)と握手するピアザ監督(撮影・島崎忠彦)
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 カーネクストWBCで8強入りしたイタリアは、日本との準々決勝を翌日に控えた15日、東京ドームで最終調整した。ドジャース時代に野茂英雄とバッテリーを組み強肩捕手として知られたマイク・ピアザ監督は、練習後の会見で冒頭に日本語で「コンニチワ、オゲンキデスカ」とあいさつ。「日本が手ごわい相手であることは十分に承知しています。小さなミスをしないような野球をしたいと思っています」と抱負を語った。また、侍ジャパンの大谷翔平投手について「おそらく一生に一度の選手。これほど野手としても投手としても影響を及ぼす選手はいない。メジャー全体を見渡してもベーブ・ルースが最初でそれ以来の素晴らしい選手。我々の時代に投手だけど打撃がいい、打者だけど投球がいいという選手はいたけど、フルタイムでこれほどの選手はいなかった。明日はそれほど打てる球が来るとは思わない」と言い、「総力戦で一丸となって日本と戦いたい」と話した。

 ピアザ監督は、野茂がメジャーで奪った1918三振のうち、最多の695を女房役として受けている。

 13年大会以来2度目の2次ラウンド進出のイタリアは、台湾の台中で行われた1次リーグでは、強敵キューバとオランダを撃破。2試合とも大リーグ通算50勝の大黒柱ハービーが先発して役割を果たしたが、ハービーは球数制限で日本戦には登板できない。チーム防御率は3・75で、日本戦の先発は、10日の台湾戦で2回3安打2失点の右腕カステラニか、11日のパナマ戦で4回2安打1失点の右腕バサロティが予想される。打線は、4試合のチーム打率は・283で、計20得点。本塁打はなかったものの、オランダ戦では1イニングに6点を奪うなど爆発力を秘めている。

▽過去の日本VSイタリア 日本の準々決勝の相手は、A組2位のイタリアに決定した。WBCで対戦するのは初めて。プロが参加するようになった00年以降の主な国際大会では、00年シドニー五輪と04年アテネ五輪で対戦している。プロアマ混成チームで出場したシドニー五輪は田中幸雄(日)の本塁打などで6―1で勝利、プロのみで出場したアテネ五輪では中村紀洋(近鉄)、福留孝介(中)が本塁打、投げては先発の上原浩治(巨)が6回4安打無失点に抑えるなど、12―0で7回コールド勝ちした。

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2023年3月15日のニュース