阪神、開幕前哨戦で新クリーンアップ爆発!ノイジー、大山、佐藤輝が安打“そろい踏み”大量11点快勝

[ 2023年3月15日 05:15 ]

オープン戦   阪神11―6DeNA ( 2023年3月14日    横浜 )

<D・神>初回、先制適時二塁打を放つノイジー(撮影・木村 揚輔)
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 開幕前哨戦で、岡田阪神の新打線が機能した。初めて実戦で組んだノイジー、大山、佐藤輝のクリーンアップがつながった。3人全員が安打をマークし、見事な大量得点だ。3・31を見据える開幕オーダーが力強く発進した。

 オープン戦での11得点は18年3月16日の楽天戦以来で今春最多だ。昨季は9勝16敗と最も苦しめられたDeNAに痛烈な先制パンチを浴びせた。苦手意識を払拭した上に、開幕投手が予想される石田と同じ左腕の浜口も攻略。最高の形で予行演習を果たした。

 5番が働けば得点につながる。佐藤輝は1点を先制した初回なおも無死満塁で、浜口が投じた初球の外角直球をしっかりミート。逆方向に運ぶ左前への適時打を放った。打線に火がつき、初回に4点。13日に24歳の誕生日を迎えたばかり。飛躍の一年に向け、いいスタートを切った。

 「強い打球のヒットを打てて良かった。ランナーを還すイメージで打席に入るようにしている」

 さらに6回1死一塁では右翼線への打球でオープン戦2度目のマルチ安打。この一打から下位打線につながり、この回はビッグイニングだ。攻撃が単発で終わらず、前半、中盤と大量得点を生んだドン欲な姿勢が新打線にはある。

 「ランナーがいるときにしっかりヒットを打って、打点を稼ぐことができた。開幕相手の配球もしっかり見ることができた」とノイジーも初回無死一、二塁から浜口の135キロ直球を右前に運んで来日初打点。12日の巨人戦から3打席連続安打で状態も上げた。

 岡田監督も「(この中軸打順なら)左右(投手)とか、あまり関係ないからな。左投手でも対応できる」と手応え。サイ・ヤング賞右腕、バウアーを補強した相手にも佐藤輝は「どんな相手でもしっかり打って勝てるようにやるだけ」と強気を崩さない。23年の虎打線なら怖くはない。(鈴木 光)

 《大山11打席ぶり安打》復調につなげる一打だ。大山が7回の先頭打者で左腕・石川の145キロ直球を左前にクリーンヒット。森下の2ランを呼び込む一打。これがオープン戦3本目、11打席ぶりの安打。大量得点を奪った初回の第1打席、6回の第3打席でも四球で攻撃をつなげた。状態が上がらずに苦しむ中、きっかけを手にした。「いいところも悪いところもある。また明日からやるだけ。ホテルで試合の反省をして、やっていきたい」。関東では桜が開花宣言。春を近づけるだけだ。

 ○…阪神は今オープン戦でチーム最多の11得点。2桁得点は22年3月8日広島戦の10得点以来で、11得点は18年3月16日楽天戦の12得点以来5年ぶり。2000年以降の最多は13年2月23日、日本ハム戦の15得点。

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