【阪神・安藤投手コーチに聞く】球児や能見らベテランが抜けた今、岩崎や西勇が投手陣をまとめてほしい

[ 2022年11月10日 05:15 ]

阪神・安藤投手コーチ
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 【虎コーチに聞く~安藤優也投手コーチ(下)~】

――ベテランが不在。以前は藤川さん、能見さんがまとめていた。今の空気感は?
 「確かにベテランがいなくなって、だからこそ、みんな仲が良いのかなってのがあるかもしれないね。僕たちのときはシモさん(下柳)とかがいて、ピリッとしてたしね。だからといって、今の子が考えが甘いとか、練習をちゃらんぽらんにやってるとかではなくて。このキャンプだって、結構ハードにやってるけど、みんなついてきてくれている。心の中では、文句を言ってるのかもしれないけど、態度に出す子もあまりいないし。素直な子が多いんじゃないの」

 ――岩崎が残留。ピリッとさせる存在になってほしい?
 「そのへんの“ちょっとベテラン”くらいの人が、ピリッとまとめてくれたらいいなと思う。嫌われ役とは違って、存在感のあるベテランがいれば、またピリッとするしね。それが岩崎であったり西(勇)であったり、そういう年代になると思うんだけど」

 ――回転数や回転軸など、投手の力が分かる計測機器「トラックマン」のデータは重要視しているか?
 「(数字は)結構、見ている。いい時の状態に比べて、今はどうなっているかというところで見ている。回転数とか、この数値が高いからどうとか、そういうのは特にこだわってはいない」

 ――現役時代に監督だった岡田監督と再び一緒に戦う。
 「また一緒にできる喜びを感じている。05年に優勝した思い出もある。それ以来、チームは優勝してない。また優勝したいという強い思いはある」

 ――岡田監督の印象に違いはあるか。
 「あれから18年ぐらいたってるからね。80番のユニホームの雰囲気はあのままだけど、ちょっとこぢんまりされたかなと(笑い)。でも、パワーは衰えていないと感じる。体は小さくなったけど、中身はさらにパワーアップしてるような。そんな感じですね」

◇安藤 優也(あんどう・ゆうや)1977年(昭52)12月27日生まれ、大分県出身の44歳。大分雄城台、法大、トヨタ自動車を経て01年ドラフト自由枠で阪神入団。03年は救援、05年は先発でリーグVに貢献。17年現役引退。通算成績は486試合77勝66敗11セーブ、防御率3.56。18年から阪神でコーチ。右投げ右打ち。

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2022年11月10日のニュース