侍ジャパンは村神様だけじゃない!岡本和 7番でつなぎ徹した逆転V打

[ 2022年11月10日 05:05 ]

侍ジャパンシリーズ2022   日本代表8―1豪州代表 ( 2022年11月9日    札幌D )

<侍・豪>2回、ソーポルドから逆転の2点適時打を放つ岡本和(撮影・光山 貴大)
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 侍は村神様だけじゃない。秘めた“魂”を示す打球が二遊間を抜けていく。1点を追う2回1死二、三塁。巨人の岡本和がソーポルドのチェンジアップを捉えた。2者を迎え入れる逆転の中前打。ムードを一変させ、流れを呼び込む一打だった。

 「逆転のチャンスが回ってきたので、内野も下がっていたので前に飛ばせば点が入ると思った。ヘッドを返さずセンターへ」。「7番・一塁」での先発出場。打順、守備位置ともに19年以来の実戦だった。今回の強化試合、打撃練習は村上と同じ組で打つ。巨人の主砲としてのプライドを持ちながら「むちゃくちゃ凄いので僕も頑張りたいと」。普段は「可愛い後輩」の村神様から刺激を受け、4点を挙げた6回でも左前打でつなぐなど、自分の役割を全うした。守備でも10月末に慌ててメーカーにファーストミットを発注するなど調整した成果を見せて無難にこなした。

 打線は先発全員12安打8得点。4番・村上を中心に3番・山田、5番・牧、7番・岡本和と右打者を配した打線が機能し、栗山監督は「それぞれ持ち味が出て良かった」と言った。国際試合では初めての指揮となり、初陣を白星で飾った。決勝打の岡本和には、着実に走者を還す打撃に徹した姿に「あそこで点を取らないと本番なら焦るケース。(一塁の守備も含め)自分の仕事をきっちりやってくれた。自分もやってやるというのが伝わってきた」と称賛した。来年3月のWBC1次ラウンドで同組のオーストラリアに圧勝。村神様に共鳴した岡本和の“魂”が原動力だった。(秋村 誠人)

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2022年11月10日のニュース