佐々木朗希が4回4安打無失点、上々の侍デビュー 最速159キロ、フォーク多投しWBC球の感触確認

[ 2022年11月10日 20:26 ]

侍ジャパンシリーズ2022   日本代表―豪州代表 ( 2022年11月10日    札幌D )

<豪・侍> 初回、無失点に抑え、ナインを迎える佐々木朗(中央)(撮影・光山 貴大)
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 侍ジャパンの佐々木朗希投手(21=ロッテ)が10日のオーストラリアとの強化試合に先発。トップチームは初招集で、侍ジャパンデビューとなったが、4回、59球を投げ、4安打無失点に抑えた。

 9月26日のソフトバンク戦以来となる実戦登板で、日本のボールとは違うWBC公式球をどう操るかも注目された。初回先頭のケネリーに159キロ直球を右前にはじき返され、続くホワイトフィールドにも四球。いきなり無死一、二塁のピンチを背負ったが、3番のグレンディニングを155キロ直球で空振り三振。4番ウェードを直球で遊ゴロ併殺に仕留めた。

 国際試合ではベンチ前でのキャッチボールは禁止されているため、ブルペンでキャッチボールを行った。3回にも1死二塁のピンチを背負ったが、フォークボールを多投し、ホワイトフィールドを中飛、グレンディニングを左飛に抑えた。4回にもフォークボールを多投。2死一、三塁としたが、最後はデールをフォークで遊直。59球を投げ、奪三振はわずか2つだったが、直球、スライダー、フォークとあらゆる球種の感覚を確かめながら無失点に抑えた。

 ロッテはこの日、4月10日のオリックス戦で達成した完全試合に関連した記録として、20歳5カ月の佐々木朗(2001年11月3日生まれ)と18歳5カ月の松川虎生捕手(2003年10月20日生まれ)の合計年齢38歳330日が「プロ野球における完全試合を達成したピッチャーとキャッチャーの最年少(合計年齢)」としてギネス世界記録に認定されたことを発表した。世界が注目する佐々木朗希が堂々の投球でその第1歩を記した。今月3日に21歳の誕生日を迎えた右腕は来年3月のWBC本番でも先発の一角として期待できそうだ。

 ▼佐々木朗 札幌ドームのマウンドは初めてで、ボールもいつもと違ったので、探りながらでしたが、徐々に修正しながら投げました。課題も出たのでそこは今後対応したいと思います。このチームで投げられたことは良い経験になりました。

 ▼吉井投手コーチ 本人の調子は今ひとつで、直球も変化球もおそらく5割くらいの仕上がりだったと思います。ボールの感覚がまだしっくりきておらず探りながら投げていましたが、回を重ねるごとに良くなっている印象です。本人とも話しましたが、最後に少し感じがつかめたと言っていました。本人の調子に加え、相手も分析しており、早いカウントで勝負をしてきていたので必然的に三振数も少なかったですが、まだまだ良くなると思います。

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