ロッテ2軍監督に「サブロー」大村三郎氏 5年ぶり古巣復帰

[ 2022年11月10日 02:00 ]

来季ロッテ2軍監督に就任することが分かった大村三郎氏
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 ミスターマリーンズが戻ってくる。ロッテが来季2軍監督に、「サブロー」の登録名で絶大な人気を誇った球団OBの大村三郎氏(46)を招へいすることが9日、分かった。現在は楽天でスカウティングアドバイザーを務めているが、ドラフト会議から3週間。業務もひと区切りがつき、古巣復帰へ支障もないもようだ。

 今季5位に沈んだ球団にとって、大村氏は福浦ヘッド兼打撃コーチとともに、「将来の監督候補」に挙がり、吉井新監督を支える切り札的存在だ。現役時代は走攻守を備えた外野手で、05年は「つなぎの4番」として31年ぶりのリーグ優勝、日本一の原動力となった。10年には「史上最大の下克上」と呼ばれたリーグ3位からの日本一にも貢献した。

 11年6月に巨人へトレードとなったが、オフにFA権を行使し、わずか177日でロッテに電撃復帰。通算1363安打、127本塁打の記録以上に、ファンから愛され、自身も「ロッテ愛」を貫いた。16年限りで引退し、セレモニーで「もう一つの夢はこの千葉ロッテマリーンズを日本一の球団にすることです」と宣言。この名言は、今もファンの間で語り草となっている。

 現役時代から若手、外国人らの相談に乗るよき兄貴分で、20年から3年間在籍した楽天では若手育成、新人発掘の要職に携わり、ダイヤの原石を磨く2軍監督のポジションは適材ともいえる。球団スペシャルアシスタントを務めていた18年以来5年ぶりの古巣復帰で、ピンストライプのユニホームに袖を通すのは現役だった16年以来、7年ぶりとなる。

 ◇大村 三郎(おおむら・さぶろう)1976年(昭51)6月1日生まれ、岡山県出身の46歳。PL学園から94年ドラフト1位でロッテ入団。登録名を「サブロー」とし05、10年の日本一に貢献。11年6月に巨人にトレード移籍し、同年オフにFA権を行使してロッテに復帰した。16年に現役引退。通算成績は1782試合で打率.265、127本塁打、655打点。17、18年はロッテのスペシャルアシスタント、20年から楽天のファームディレクター、今季はスカウティングアドバイザーを務めた。右投げ右打ち。

 ≪吉井新監督にOB続々集結≫ロッテの来季組閣は1、2軍ともに発表されていない。決まっているのは、1軍では吉井監督が就任し、OBの福浦打撃コーチがヘッドコーチを兼任すること。さらに、エースとして活躍した黒木知宏氏が現役を引退した07年以来16年ぶりに復帰し、投手コーチを務める。2軍は鳥越監督が退任していた。

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2022年11月10日のニュース