侍デビューの朗希、4回零封も「課題が出たので対応したい」 吉井コーチ「最後に少し感覚つかめた」

[ 2022年11月10日 21:10 ]

侍ジャパンシリーズ2022   日本代表―豪州代表 ( 2022年11月10日    札幌D )

<豪・侍>3回終了後、ベンチで中村(右)と話をする佐々木朗(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 侍ジャパンの佐々木朗希投手(21=ロッテ)が10日のオーストラリアとの強化試合に先発。トップチームは初招集で、侍ジャパンデビューとなったが、4回、59球を投げ、4安打無失点に抑えた。

 9月26日のソフトバンク戦以来となる実戦登板で、日本のボールとは違うWBC公式球をどう操るかも注目された。初回先頭のケネリーに159キロ直球を右前にはじき返され、続くホワイトフィールドにも四球。いきなり無死一、二塁のピンチを背負ったが、3番のグレンディニングを155キロ直球で空振り三振。4番ウェードを直球で遊ゴロ併殺に仕留めた。

 国際試合ではベンチ前でのキャッチボールは禁止されているため、ブルペンでキャッチボールを行った。3回にも1死二塁のピンチを背負ったが、フォークボールを多投し、ホワイトフィールドを中飛、グレンディニングを左飛に抑えた。4回にもフォークボールを多投。2死一、三塁としたが、最後はデールをフォークで遊直。59球を投げ、奪三振はわずか2つだったが、直球、スライダー、フォークとあらゆる球種の感覚を確かめながら無失点に抑えた。「札幌ドームのマウンドは初めてで、ボールもいつもと違ったので、探りながらでしたが、徐々に修正しながら投げました。課題も出たのでそこは今後対応したいと思います。このチームで投げられたことは良い経験になりました」と語った。

 今月3日に21歳の誕生日を迎えた右腕は来年3月のWBC本番でも先発の一角として期待される。ロッテの監督を務める吉井投手コーチは「本人の調子は今ひとつで、直球も変化球もおそらく5割くらいの仕上がりだったと思います。ボールの感覚がまだしっくりきておらず探りながら投げていましたが、回を重ねるごとに良くなっている印象です。本人とも話しましたが、最後に少し感じがつかめたと言っていました。本人の調子に加え、相手も分析しており、早いカウントで勝負をしてきていたので必然的に三振数も少なかったですが、まだまだ良くなると思います」と期待を寄せた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月10日のニュース