巨人ドラ4創価大・門脇誠 プロの壁に挑む新人遊撃手のポジショニングに注目

[ 2022年11月10日 13:22 ]

創価大・門脇
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 プロの壁。アマチュアからプロの世界に飛び込むルーキーには、今までに経験したことのない壁が立ちはだかる。まず、野手で言えばシーズン143試合を戦い抜く体力。週に6試合をこなす日程が約半年も続くから、学生時代に体力に自信があった選手でも、コンディションを維持することは容易ではない。

 巨人・原監督は80年ドラフト1位で東海大から巨人に入団した。1年目のシーズンについて聞くと「一番しんどかったのは4月の終わりとか5月。梅雨時。夏は強かったからあまりそういう意識はなかった」。1年目から22本塁打を放ち、新人王を獲得。日本ハムとの日本シリーズは第6戦までもつれる長丁場だった。

 1年目の選手から「スピードが違う」「変化球の切れが違う」と、投手のレベルの差を痛感した話はよく聞く。そんな中、ある新人内野手からは「打者走者の走力が全然違いますね」と聞いたことがある。打球を捕ってから素早く送球しないと内野安打になってしまうというのだ。この選手はアマチュア時代は主にショートを守っていた。守備位置はプロ入り後は少しだけ前を守るようになった。

 巨人からドラフト4位で指名された創価大・門脇誠内野手は、東京新大学野球リーグで1年春から全試合、フルイニング出場を果たした鉄人だ。9日に横浜スタジアムで行われた関東大学野球選手権、国際武道大戦で門脇のショートの動きを見たが、肩が強く、足も速い。身体能力が高い印象を受けた。横浜スタジアムは内野と外野で人工芝の色が違うが、右の強打者に対しては、外野ゾーンに入るくらい深く守っていた。

 プロ入り後も、あの位置を守れるか。新人遊撃手のポジショニングに注目している。(記者コラム・川島 毅洋)

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2022年11月10日のニュース