巨人・大勢「全て三振を狙って腕を振りました。抑えられて良かったです」 無死満塁で3者連続K斬り

[ 2022年10月1日 21:10 ]

セ・リーグ   巨人0―1DeNA ( 2022年10月1日    横浜 )

<D・巨>8回、無死満塁から登板し無失点で切り抜けた大勢(撮影・島崎忠彦)
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 巨人のドラフト1位守護神、大勢(本名:翁田大勢)投手(23=関西国際大)がDeNA戦(横浜)で1点ビハインドの無死満塁という大ピンチに登板。3者連続三振に仕留める圧巻の投球を見せた。

 0―1で迎えた8回だった。4番手左腕・高梨が連打と死球で無死満塁のピンチを招くと、原辰徳監督(64)はここで大勢へのスイッチを決断。絶体絶命のピンチでマウンドに上がった大勢は代打・藤田をオール直球勝負、最後は156キロで3球三振に斬って取ると、楠本は7球目フォークボールで空振り三振。嶺井もフォークで空振り三振に仕留めた。

 この日の試合に敗れると5年ぶりのBクラスが決まり、クライマックスシリーズ(CS)進出を逃すという大事な試合、しかも無死満塁の大ピンチで3者連続三振。5試合ぶり今季56度目のリリーフ登板も得点を許さず、MAX156キロという圧巻の投球内容に23歳のルーキーは会心の笑みを見せた。

 チームは1点を追う9回に無死一、二塁のチャンスを生かせず、今季11度目の零敗。4位が確定し、CS進出を逃した。だが、悔しい敗戦にもチーム関係者、そして応援してくれるファンへ希望を与える大勢の13球。「1点も許されない状況で、しっかり抑えて次の攻撃につなげられるように全て三振を狙って腕を振りました。抑えられて良かったです」と絶対守護神は試合後コメントした。

 ビハインドの場面で登板したため、1990年与田剛(中日)、2004年三瀬幸司(ダイエー)以来18年ぶり史上3人目となる新人セーブ王と、新人最多新記録となる38セーブの可能性はともに消滅した。だが、現在36セーブ。新人最多セーブ記録は2015年山崎康晃(DeNA)、22年栗林良吏(広島)の37で、大勢は今季最終戦となる2日のDeNA戦(横浜)で史上3人目となる新人最多タイ37セーブに挑む。

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