巨人・大勢の18年ぶり新人セーブ王消滅 1点ビハインド、無死満塁大ピンチで3者連続三振斬りも

[ 2022年10月1日 19:48 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2022年10月1日    横浜 )

<D・巨>8回、無死満塁から登板し無失点で切り抜けた大勢(撮影・島崎忠彦)
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 巨人のドラフト1位守護神、大勢(本名:翁田大勢)投手(23)がDeNA戦(横浜)で1点ビハインドの無死満塁からリリーフ登板。3者連続三振に仕留める圧巻の投球を見せた。

 だが、ビハインドの場面に登板したため、1990年与田剛(中日)、2004年三瀬幸司(ダイエー)以来18年ぶり史上3人目となる新人セーブ王と、新人最多新記録となる38セーブの可能性はともに消滅した。

 ここまで55試合に登板して1勝3敗8ホールド36セーブ、防御率1・96。だが、9月21日のDeNA戦(横浜)で36セーブ目を挙げてからチームは大勝もしくは敗戦で、大勢は4試合連続で登板機会がなかった。

 この日は0―1で迎えた8回に4番手左腕・高梨が連打と死球で無死満塁のピンチを招き、原辰徳監督(64)はここで大勢にスイッチ。代打・藤田をオール直球勝負、最後は156キロ速球で3球三振に斬って取ると、楠本は7球目のフォークボールで空振り三振。嶺井もフォークで空振り三振に仕留めた。無死満塁の大ピンチで3者連続三振。13球を投げてMAX156キロ。得点を許さず、会心の笑みを見せた。

 ただ、R・マルティネス(中日)とマクガフ(ヤクルト)がすでに38セーブをマークしており、巨人は残り1試合。大勢が2人の数字に並ぶことは不可能になった。

 また、新人最多セーブ記録は2015年山崎康晃(DeNA)、22年栗林良吏(広島)の37。大勢は史上3人目となる新人最多タイ記録へは望みをつないだが、新記録はなくなった。大勢は今季最終戦となる2日のDeNA戦(横浜)で37セーブ目を挙げることができるか注目される。

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