阪神・ケラー、来季残留濃厚 高い奪三振率12・66を評価 開幕直後は不振で守護神失格も6月以降は安定

[ 2022年10月1日 05:15 ]

キャッチボールを行うケラー(撮影・成瀬 徹)
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 阪神のカイル・ケラー投手(29)が来季の戦力構想に入っていることが9月30日、分かった。来日1年目の今季は33試合に救援登板して3勝2敗3セーブ。開幕直後の2戦連続セーブ機会失敗から立ち直り、6月以降は安定した投球を披露。すでに次期監督には岡田彰布氏(64=野球評論家)の就任が内定。新政権での飛躍も期待される。自力でのクライマックスシリーズ(CS)の可能性が復活したチームはこの日、甲子園球場で全体練習をし、今季最終戦となる2日のヤクルト戦(甲子園)に備えた。

 ケラーの持ち味は高い奪三振率で、ここまで12・66を誇る。150キロ超の直球と鋭い縦のカーブを軸にして今季は32イニングを投げて45個を奪った。関係者によれば、この点も評価されて、来季も戦力として残留交渉を進める意向であることが判明した。
 コロナ禍で来日が3月にずれ込んだ影響で調整不足を招き、開幕直後は登板2試合連続でセーブ機会に失敗した。守護神失格のらく印を押されたが、約2カ月、2軍で調整する間に新たにフォークボールを習得。投球の幅が広がり、6月の再昇格後は17試合連続無失点も記録した。

 8月7日には、調子を落としていた岩崎に代わって守護神を務め来日初セーブを記録した。一時は33・75だった防御率は、2・53まで良化。夏場から中継ぎ、抑えの両輪を担う右腕は「1年目でこれだけのいい関係を築けているのは、自分にとっても特別」と語るほどブルペン陣に溶け込み、来季はさらなる飛躍が見込まれる。

 他の助っ人の去就については不透明だ。矢野政権では、20、21年と2年連続で、球団最多となる8名の外国人選手を保有。今季も、シーズン途中に退団したチェンと入れ替わるようにロドリゲスを獲得したため、のべ8人が在籍した。

 しかし、次期監督に内定している岡田氏は、9月28日ヤクルト戦のラジオ解説で、助っ人の人数について、「多すぎますよね。入れれば入れるほど日本人のポジションがなくなる」と言及。陣容が大幅に刷新される可能性が高い。

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2022年10月1日のニュース