元阪神・マートン氏は能見さんが大好きだった「今でも目を閉じるとフォームが頭に浮かぶ」独占メッセージ

[ 2022年10月1日 07:15 ]

パ・リーグ   オリックス4―3ロッテ ( 2022年9月30日    京セラD )

2013年4月9日の巨人戦のお立ち台で抱き合う阪神のマートンと能見
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 引退試合を迎えたオリックスの能見篤史投手兼任コーチ(43)にタイガース時代の同僚で“いろいろあった”マット・マートン氏(40)がスポニチを通じてメッセージを送った。(取材・遠藤 礼)

 マートン氏は、12年6月9日のオリックス戦の4回2死二塁の右翼守備で前進シフトを敷いていたにも関わらず送球が逸れて生還を許した。マウンドで腕を振っていたのが先発の能見。当時の和田豊監督も「(能見は)ガクッときた。(マートンは)打てない時に守備に影響してしまう」と苦言を呈した。試合後、緩慢な守備の理由について問われたマートンは「二塁、ドウゾ」、「アイ・ドント・ライク・能見サン」と発言。物議をかもした。

 後に能見が「マートンがめっちゃ謝ってきた。本心で言ってないのは分かってる」と“和解”したと説明。能見も、米国へ帰国後に同氏が引退を表明した時には「またいつか会えたら」と再会を願っていた。

 以下はマートン氏から能見へのメッセージ全文。

 能見さん、これまでの素晴らしいキャリア、ハードワーク、本当にお疲れ様でした。お祝いの言葉を言わせて下さい。

 タイガースのチームメートとして能見さんとプレー出来たことは、私にとって本当に名誉な事であり、特別な思いです。色々な思い出を共有出来ました。これからもずっと色褪せる事のない思い出です。

 能見さんの落ち着いた佇まいと、心地良い笑顔が、いつも大好きでした。新しい人生のチャプターを、目一杯楽しんで下さい。また友達としてお会い出来る日を、心より楽しみにしています。
 今でも目を閉じると、能見さんのフォームが頭に浮かびます。鋭く落ちるフォークボールで空振りをとっているか、巧みに内野ゴロを打たせている能見さんのピッチングが。

 投手として、メンタルとフィジカル、両方を素晴らしく上手くコントロール出来ていたように思います。どんな事がこの先に待っていても、コーチとして能見さんの振る舞いは、選手たちの見本になるはずです。(マット・マートン)

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