専大松戸、今夏甲子園・市船橋撃破し関東大会進出 150キロ右腕・平野が173球熱投

[ 2022年10月1日 14:54 ]

高校野球 秋季千葉大会準決勝   専大松戸5―4市船橋 ( 2022年10月1日    千葉県野球場 )

173球完投勝利でチームを2年ぶりの関東大会進出に導いた平野
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 専大松戸が今夏甲子園出場の市船橋を延長11回、5―4で振り切り、2年ぶり2度目の秋季関東大会(22日~埼玉)進出を決めた。

 右手を上げた平野大地(2年、新利根中)が駆け寄るナインとハイタッチを交わした。1点を勝ち越した11回無死、右翼線三塁打を喫しながら、後続を片付けゲームセット。「全員で勝って関東に行こうと…。秋大会初めての決勝で、学校の歴史を塗り替えることができました」。一昨年秋は千葉大会3位での関東大会進出。4失点(自責1)ながら173球完投勝利を飾ると、感無量の面持ちだった。

 高校入学を機に捕手から投手に転向して1年半。地道な練習と、18キロも体重を増やしたウエートトレの成果で、球速は130キロから最速150キロまでアップした。この日は序盤に148キロを計測すると、7回の打席で左足ふくらはぎと右太腿をつりながら「行かせて下さい」と続投を直訴。9回にも145キロをマークするなど底知れぬスタミナぶりを披露した。上沢(日本ハム)らを育てた持丸修一監督(74)も「平野1人で勝てた。交代する気はなかった」と力投に目を細めた。

 「コントロールが凄い」とヤクルト・奥川にあこがれる背番号18。「関東大会でもストレートを軸に、チームを勝たせる投球をしたい」。平野は自己最多の球数を投げても崩れなかった自信を抱き、関東大会に続く来春の選抜出場を夢見ている。

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2022年10月1日のニュース