ヤクルト・山下 「新球」ワンシームでプロ1勝 8回途中無失点

[ 2022年10月1日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―1広島 ( 2022年9月30日    マツダ )

<広・ヤ>プロ初先発の山下はウイニングボールを手に高津監督から祝福される(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルト先発のドラフト1位・山下が、新球を武器に初勝利を挙げた。7回2/3を5安打無失点。23アウトのうち併殺を含む12個をゴロアウトで奪った。威力を発揮したのは巨人・菅野らも投げるワンシーム。左腕は「しっかり投げ切れた。いい感じで曲がってくれた」と笑顔で話した。

 プロ初登板だった22日の中日戦は5回途中を9安打2失点。左VS左で打たれた反省から「内角に食い込むボールを」と、登板間の短い期間で140キロ前後の新球を習得した。法大4年だった昨年10月に左尺骨を疲労骨折。プロ人生はリハビリとともにスタートし「苦しいことの方が多かったけど、初勝利という今季の目標をギリギリ達成できて良かった」と喜んだ。

 この日は母・京子さんが観戦。入寮の際に高級枕や布団などをプレゼントしてくれた母に「ウイニングボールを渡したい」と山下。CSでの先発陣の秘密兵器にも名乗りを上げ、高津監督も「ちゃんと内角に投げられて緩急も使える。本当にいい投球だった」と絶賛していた。(鈴木 勝巳)

 ▼法大・加藤重雄監督(山下の恩師)前回の登板では負け投手になりましたが、打たれながらも粘っていました。そこから今日のピッチングにつなげたのは彼の努力、才能。ここまで大事に扱っていただいて本当に良い球団に入ったと思います。

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2022年10月1日のニュース