【高校野球】米子東 2年ぶりの中国大会出場決めた!木下、大武が適時打で勝利に貢献

[ 2022年10月1日 19:01 ]

高校野球秋季鳥取大会3位決定戦   米子東5―1倉吉北 ( 2022年10月1日    どらドラパーク米子市民球場 )

中国大会出場を決めた米子東の木下(左)と大武
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 米子東が終盤に倉吉北を突き放し、2年ぶりの中国大会出場を決めた。1―1で迎えた7回1死一塁から、「4番・捕手」の木下啓吾が左越えへ決勝の適時二塁打。8回には後藤和志の左前適時打と木下の犠飛で2点を加え、逃げ切った。

 「苦しい展開でしたが、自分たちのやるべきことはできていた。“我慢していれば必ず流れは来る”と伝えていました。木下が中盤に三つ盗塁を刺してくれて、相手の攻撃の芽を摘んでくれたのが大きかった」

 接戦を制したナインを、紙本庸由監督が称えた。5、6回とも先頭打者に出塁を許したが、木下がいずれも二盗を阻止。5回2死一塁からの二盗も阻止するなど、攻守で勝利に貢献した。

 貴重な同点タイムリーを放ったのは、「7番・右翼」の大武千翔(ゆきと)だった。0―1の6回1死一、二塁から中越えへ適時二塁打。4番を務めた初戦からの3試合は無安打と苦しんだが、腐ることなく地道な練習を続けたことが快音につながった。

 「この2カ月でびっくりするぐらい成長してくれました」

 紙本監督が語ったように、甲子園経験者をずらりと揃えた旧チームから一転、新チームの結成当初は苦戦が予想された。コロナ下で思うように練習試合も組めなかったが、木下主将を中心として苦しい練習から目を背けることなく、全員が一丸となって戦ってきた。今大会でも八頭、鳥取商を相手にいずれも逆転勝ち。この日も逆転で接戦を制した。紙本監督は言う。

 「しんどいことから逃げないし、ごまかしたり、曖昧にすることもない。本当にまとまりがあるチーム。中国大会までにレベルアップできるようにやっていきます」

 10月28日に開幕予定の中国大会まで、1カ月弱の期間がある。伸びしろだらけの秀才軍団。19年以来となる選抜出場へ、これまで通りの真摯な姿で野球と向きあう。

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2022年10月1日のニュース