阪神2軍連覇から一夜明けも快勝 高卒新人中川の躍動に「山、川で忠臣蔵。大石内蔵助だよ」

[ 2022年10月1日 18:42 ]

ウエスタン・リーグ   阪神4―0広島 ( 2022年10月1日    由宇 )

<ウエスタン 広・神>2回1死一、二塁、中川は右中間に2点適時二塁打を放つ(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 前日にウエスタン連覇が決まった阪神は秋山が6回無失点の好投で同リーグ9勝目を挙げ、最多勝を確定させた。今季秋山とバッテリーを組み続けた中川は、バットでも2回に先制の右越え2点適時二塁打を放つなど2安打の活躍。規定には未到達ながらも打率を・302とした高卒ルーキーに、阪神の平田2軍監督も目を細めた。

 以下は平田2軍監督との一問一答。

 ――秋山が6回無失点
 「前回ちょっと膝の違和感で降りたんだけど、今日も優勝(確定)の後でも大丈夫ですと。膝の状態が不安だったので無理させられないと思ったけど『大丈夫です。投げます』と志願してくれた。その秋山の心意気がそのままピッチングにでていたな。優勝決まっても自分のやるべきことをちゃんとして、ベンチでは中川と話してアドバイスしてくれたり、もっとこういう仕草をした方がいいとか言ってくれる。本当に中川もいい勉強になってる」

 ――秋山はウエスタン最多勝が確定の9勝目
 「そうなの(笑い)? それはもうこのくらい当然、膝の状態も春先も良くなかったけど、9勝は秋山にとってファームでは驚くべきところではないな。キャッチャーを中川を非常に成長させてくれたりしてるよな」

 ――中川が先制打
 「いやー、見事としか言いようがない。前川、中川と言い、川が付くんだな2人とも。山がつくのは片山、板山、高山、山本。山、川で忠臣蔵だよ。山、川。大石内蔵助だよ。そういう意味でも。打席でも余裕がある。積極性、思いっきりの良さげ。色んな意味で、ノーステップでカーンとファウルしたり。言い方悪いけど、打席で遊んでるよ。遊びがある非常に。チャンスでガチガチになる選手が多い中、チャンスがあったらいらっしゃいだもん。前川、中川の1年目が非常に、1年目にしては頼もしく見える」

 ――キャンプから成長は見えるか
 「実戦向きだよな。ほんとに、見てくれはあれやけどキャッチングも柔らかいやん。秋山が褒めるだけのことがあるよ。実戦で藤田、片山が硬くなってるかなあってところで、全然ピョーンだもん。やっぱりハートの強さがあるんやろな」

 ――ロドリゲスは練習後に帰阪へ
 「ずっと出ずっぱりだったから。ファームのシステムでシートノックもずっと出てくれて。優勝が決まったので今日と明日は練習して、明日は鳴尾浜で練習をってことやな。まあクライマックスあるんで、そこはまだまだ。帰国とかそんなのじゃない。ただ、こっちの配慮というか。あいつもずっとしんどかったと思うわ。(木浪)聖也にしてもずっと出ずっぱりやったから途中で代えたり。よう頑張ってくれたんで、そういう所で帰阪させただけです」

 ――アントニオ猪木さんが亡くなった。
 「あ~そう…。元気があれば何でもできるって名言でね、我々も小さい頃からプロレスファンで。政治家にもなられたりして、非常に我々のヒーローだったんでね。そらもう、昨日は円楽さん、今回はアントニオ猪木さんか。本当にご冥福をお祈りするとしか言いようがないし、我々は猪木さんのおかげで元気を頂いたんで。こうやって我々は野球でいろんなファンの方たちに元気を与えなきゃいけないわね」

 ――練習前に優勝の記念パネルを持って写真撮影
 「去年と一緒やな。やっぱりいいもんだよ。こうやって優勝して、選手達と一緒に喜べて。何回も言うけど勝つという意識付けをしっかりさせながら育成してきたつもりなので。今日もきっちりとしたプレーもファインプレーも出たり、0点に抑えてというところで、目指す野球。うちはもう暑かろうが寒かろうがシートノックしっかりと守り、欠かさずやる。投内連係も含めて練習の時は必ず入れるということをずっとやってきたんでね。そういう所は非常に選手たちの頑張り。選手たちが頑張ったおかげで俺が1人でパネル持ってこんなん(ピースサイン)やってさ。ありがたい話だよ。後は日本一。これをしっかり意識させながら、ファーム選手権。また一軍のクライマックス。そういうところも含めて楽しみが増えたやん。良かったな、昨日と今日と(1軍の)試合がなかったからね。そういうところですわ」

続きを表示

2022年10月1日のニュース