広島 秋山29日緊急昇格&菊池涼先発復帰も 逆転CSへ残り3試合総力戦 佐々岡監督「勝つしかない」

[ 2022年9月29日 04:45 ]

29日のヤクルト戦で昇格することが決まった秋山
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 広島・秋山翔吾外野手(34)が、29日のヤクルト戦(マツダ)で昇格することが決まった。28日に佐々岡真司監督(55)が明言した。コンディション不良で抹消されていた中、2軍戦出場2試合のみでの緊急昇格。菊池涼介内野手(32)も先発復帰する可能性があり、総力を結集させて逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す。

 秋山の緊急昇格が、CS進出への最後の切り札となる。マツダスタジアムでの全体練習後、取材に応じた佐々岡監督が「秋山を29日から入れる。頭(先発)からはいかないけど、2軍で出て大丈夫だと思う」と明言した。

 秋山はコンディション不良により、今月10日に出場選手登録を抹消された。27日のウエスタン・リーグ、オリックス戦に「3番・DH」で先発して19日ぶりに実戦復帰。翌28日の同戦には「3番・中堅」で先発して守備に就いた。打っては右前適時打を放つなど2打数1安打とし、5回に代打を送られて交代。報告を受けた指揮官は、実戦2試合4打席のみでの昇格を決めた。

 29日のヤクルト戦は代打待機が見込まれる。30日以降の起用法について、指揮官は「今日は(2軍で)先発して2打席に立って守備にも就いた。頭でいけるかどうかは、明日以降を見てになる」と患部の状態を慎重に見極める方針だ。コンディションが万全ではないとしても、首脳陣は秋山の実力と経験がCS進出には欠かせないと判断している。

 さらに、この日の全体練習では、スローイングを控えていた菊池涼が軽めのキャッチボールを再開した。コンディション不良により23日の阪神戦は欠場となったものの、指揮官が「明日になってみないと分からないが(先発もベンチスタートも)両方考えている」と説明したように、先発復帰する可能性がある。秋山ら手負いの選手も戦列に加え、全員の力を結集させて残り3試合を戦う構えだ。

 逆転でのCS進出を見据え、佐々岡監督の言葉にも力がこもる。「チーム全員でカバーするしかない。まずは明日の試合を取らないといけない。ここまで来たら、相手どうこうより自分たちが勝つ。それしかない」。考えられる手は、全て打った。運命の残り3試合で、歴史的大混戦を制す準備はできている。 (河合 洋介)

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2022年9月29日のニュース