エンゼルス・大谷 史上初の「トリプル150」!メジャー自己最長12試合連続安打

[ 2022年9月29日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス4―3アスレチックス ( 2022年9月27日    アナハイム )

<エンゼルス・アスレチックス>3回、左前打を放つ大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は27日(日本時間28日)、アスレチックス戦の初回に今季150安打目の左中間二塁打を放ち、150投球回以上(153)、150奪三振以上(203)を含む史上初の「トリプル150」を達成した。4打数2安打で連続試合安打をメジャー自己最長の12に伸ばし、打率は今季最高の・273に引き上げた。

 大谷は悠々と二塁に達した。初回2死。右腕カプリーリアンの95・6マイル(約154キロ)シンカーを強振。打球速度109・3マイル(約175・9キロ)の一撃を左中間フェンス上部にぶち当てた。

 フィル・ネビン監督代行が「まるでロケットのようだった」と形容した打球は、角度21度と低かったため、14試合ぶりのアーチとはならなかった。ただ、大谷自身が「(打撃の)調子自体はいい」と語っていたように、連続試合安打をメジャー自己最長の12に伸ばし、今季150安打目。150投球回以上(153)、150奪三振以上(203)と合わせて史上初の「トリプル150」は、データの残る1900年以降では史上初となった。

 先頭の3回は94・3マイル(約152キロ)直球にバットを縦に真っ二つに折りながらも、振り抜いて左前打とし、今季39度目のマルチ安打。これまでカプリーリアンとの通算対戦成績は12打数1安打(打率・083)と苦にしていたが、試合前に同投手の今季の被弾映像を繰り返し確認。攻略のイメージを膨らませ、結果につなげた。

 3、4打席目こそ凡退したが、打率は今季最高の・273に引き上げた。連続試合安打の自己最長は、日本ハム時代の16年にマークした17。日本勢では04、05年の松井秀喜(ヤンキース)以来となる2年連続100打点まではあと7。昨季史上初めて達成した投球回、奪三振、安打を含む投打4部門での「クワトロ100」の2年連続到達も見えている。

 「彼は長い間、一貫していい状態を保てている。彼のプレーを見るのが好きだ」とネビン監督代行。注目はア・リーグ記録に並ぶ61号にあと1本とし、3冠王をも狙うヤンキース・ジャッジとの至高のMVP争いだが、背番号17は唯一無二の道をひた走っている。(柳原 直之)

 《ベン・バーランダー氏が始球式》米FOXスポーツのアナリスト、ベン・バーランダー氏がエンゼルス―アスレチックス戦の始球式を行った。10月18日(日本時間19日)に放送の同氏取材による大谷特集のプロモーションの一環で、大谷のサイン入りバットをもらい大喜び。MVP争いは「ジャッジも素晴らしいが、最も価値があるのは翔平」と大谷推しを貫いた一方、サイ・ヤング賞は「僕の兄だ」と、ア・リーグトップ17勝を誇る9歳上の実兄ジャスティン(アストロズ)を推していた。

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