阪神・岡田新体制 打撃コーチに水口栄二氏 オリ時代にT―岡田ら鍛えた“いてまえ打線のつなぎ役”

[ 2022年9月29日 05:15 ]

オリックス時代の岡田彰布氏(左)と水口栄二氏

 次期監督として岡田彰布氏(64)の復帰が内定した阪神が、来季の1軍打撃コーチとして元オリックス打撃コーチの水口栄二氏(53)を招へいすることが、28日、明らかになった。

 松山商(愛媛)3年だった86年夏の甲子園で準優勝を果たした水口氏は、個人でも19安打を放ち、大会最多安打記録を保持。早大でも主将を務め90年にドラフト2位で近鉄に入団。いてまえ打線のつなぎ役として01年のリーグ優勝に貢献し、日本シリーズでも本塁打を放つなど勝負強さを発揮した。

 04年、球団再編による分配ドラフトでオリックスへ移籍し、07年現役引退。08年から5年間、オリックスで1軍打撃コーチなどを歴任し、熱心な指導でT―岡田、坂口らを鍛えた。現在は西宮市内で「水口栄二の野球教室 野球心」を運営し少年野球チームなどへの指導を続けている。

 「コーチ陣はOBだけで固めるのではなく、外部の発想を導入することが大事」を持論とする岡田氏が得点力不足解消に向け、水口氏に着目。早大ラインでのつながりもあり、岡田氏がオリックス監督に就任した10年にも1軍打撃コーチを務めた間柄。選手と向き合う情熱的な指導が期待される。

 ◇水口 栄二(みずぐち・えいじ)1969年(昭44)1月9日生まれ、愛媛県出身の53歳。松山商から早大を経て、90年ドラフト2位で近鉄入団。二遊間での広い守備範囲と、通算279犠打の打線のつなぎ役として活躍。01年のリーグ優勝に貢献。04年オフ、球団合併による分配ドラフトでオリックスへ移籍、07年現役引退。通算成績は1561試合、打率・269、53本塁打、417打点。08~12年にオリックスで打撃コーチを務めた。岡田氏は早大の先輩で、オリックスコーチ時代10~12年の3年間監督。右投げ右打ち。

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2022年9月29日のニュース