さようならビッグボス…日本ハム「新庄監督」新登録名で来季続投正式表明 23年開幕投手・加藤も電撃発表

[ 2022年9月29日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム3―11ロッテ ( 2022年9月28日    札幌D )

<日・ロ>BIGBOSSのユニホームを脱ぎマウンドに置く新庄監督(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの新庄監督が、来季続投を新庄流で正式表明した。現役時代、自身が加入した04年から19年間、本拠地だった札幌ドームの試合後の最終戦セレモニー。今季2度目の満員、4万1138人の前で「ダントツ最下位の責任は監督。今季をもってビッグボスのユニホームを脱ぎます」と宣言した。

 退任宣言に場内がざわつく中、脱いだユニホームをマウンドに置きグラウンドを後にした。中堅にユニホーム、グラブを並べた06年の自身の引退セレモニーのような場面。だが、暗転した中から今度は背中に「SHINJO」と書かれたユニホーム姿で再登場した。

 試合前に川村浩二球団社長兼オーナー代行から、正式に来季の続投要請を受けたことを明かした。「その返事はまだしていません。ファンの皆さんに聞きたいと思います。来年、新庄剛志でエスコンフィールドで指揮を執っていいですか?」と呼びかけると万雷の拍手を受け「今、返事します。よろしくお願いします」とした。改めて1年契約を結ぶ方針で「真剣勝負なので新庄剛志でいきたい」と来季の登録名変更も表明した。

 さらにサプライズは続く。来季の開幕投手を加藤に任せることを電撃発表した。今季自己最多8勝を挙げ、与四球11で、1950年の野口二郎(阪急)の14を抜き、規定投球回到達者の最少与四球記録を72年ぶりに更新した安定感抜群の左腕。「加藤君以外に考えられないでしょう。うそでしょって言われたけど、最後はやりますっていう顔をしていた」と明かした。

 来季開幕戦は、北海道北広島市に開業する新本拠地で迎える。「来年は最低でも20回」は満員にすると宣言。「06年の日本一のシーンを凄く思い出した。そのイメージを来年に持っていく」。札幌ドームの思い出を胸に、勝負の2年目に挑む。(東尾 洋樹)

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