広澤克実氏 CS争いを来年の準備につなげて 若虎に経験させて今後の財産に

[ 2022年9月29日 07:30 ]

セ・リーグ   阪神2-1ヤクルト ( 2022年9月28日    神宮 )

広澤克実氏
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 【広澤克実 視点】広島、巨人との三つ巴の3位争いに向けて、大きな1勝だ。これで残り1試合に全力を傾けることができる。3試合を残す広島、2試合を残す巨人は絶対負けられない状況になった。プレッシャーをかけることができた。

 一方で、阪神のユニホームを着て戦った経験を持つ者として、複雑な思いも感じた。近本の送りバントと原口の決勝打による勝利。優勝を決めて若手を起用しているヤクルトに対し、充実した投手陣を持ち、こんな試合もできるのに勝率5割に満たず、3位もまだ決められない阪神。勝利の中で、陽と陰を目の当たりにした。

 だからこそ必死になってCSに出て、それで良かった…というのではなく、CSに出ることが来年の準備にもつながるような流れが阪神にはほしい。高卒2年目の高寺は今、貴重な経験をしている。もっと多くの若手がこれに加わってほしい。次期監督の名前も出てきた。終盤のこの戦いが今後の阪神にとっても財産になるように。収穫につなげてもらいたい。(スポニチ本紙評論家)

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2022年9月29日のニュース