阪神・藤浪 メジャーに「チャレンジしたいという話をしているのは事実」、武豊ら「世界で戦う方に刺激」

[ 2022年9月29日 05:15 ]

<ヤ・神>練習前に笑顔の藤浪(撮影・大森 寛明)
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 阪神の藤浪晋太郎投手(28)が28日、試合前に神宮球場で取材に応じ、今オフにポスティング・システム(入札)による来季のメジャー移籍を希望していることを認めた。

 「かねてからそういう気持ちがある。チャレンジしたいという話をしているのは事実」

 昨年の契約更改の席で、球団に希望を伝えた。きっかけは現パドレスのダルビッシュとの合同自主トレ。18年1月に米国テキサス州へ行った際に「環境、米国の雰囲気に刺激を受けた。そういうところから気持ちが傾いた」と憧れを抱いた。

 競馬・武豊、五輪連覇の柔道・大野将平らとの私生活の交流を通じ、「世界で戦う方に刺激を受けた」と思いを強くした。同学年のエンゼルス・大谷、カブス・鈴木の勇姿もまぶしく映った。海の向こうから、非公式に「日本でうまくいってなかったらぜひアメリカで」という声も伝わった。来年4月に29歳を迎える年齢も考え、「野球人として挑戦したいトップレベルの世界」への挑戦を目指すことを決めた。

 15年を最後に2桁勝利から遠ざかる。10年目の今季はコロナ感染もあって、ローテーションを1年間守れなかった。この制度での移籍は、球団では06年の井川慶しか認められていない。それらを踏まえて「成績を残していない中、自分の話を取り合ってくれた球団に感謝したい」と恩義も口にした。

 球団との本格交渉は全日程終了後になる。「チームも何も決まっていない。まずポスティングができるかも、決まっていない。まだシーズンも残っている」。今は、目の前の試合に全力投球をする。

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2022年9月29日のニュース