海星 ミラクル発進!9回に2点差をひっくり返すサヨナラ勝ち 村上「涙」のV打

[ 2021年11月7日 05:30 ]

秋季高校野球九州大会1回戦   海星5ー4福岡第一 ( 2021年11月6日    平和リース )

<海星・福岡第一>サヨナラ勝ちに喜び合う海星ナイン
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 来春センバツの参考資料となる大会が開幕し、1回戦4試合が行われた。海星(長崎1位)は福岡第一(福岡2位)に5―4で逆転サヨナラ勝ち。9回に2点差を追い付き、途中出場の村上輝(ひかる)外野手が中前に決勝打を放った。大島(鹿児島1位)―大分舞鶴(大分2位)は延長10回、4―4で天候不良のため引き分けとなり、きょう7日に再試合を行う。

 その名の通りに輝いた。海星は2点を追う土壇場の9回に同点に追い付き、なおも2死三塁で背番号13の村上が打席に立った。直球をはじき返した打球が中前に抜けると、一塁ベース付近で雄たけび。ホームベース付近に集まったチームメートから感謝され、「やってきたことが報われた」と思わず涙をこぼした。

 加藤慶二監督から真面目にコツコツと頑張る姿を評価され、今秋の県大会準々決勝からベンチ入り。8回の代打が高校での公式戦初打席だったが、県大会後から取り組んできたノーステップ打法で中前打を放った。指揮官は2安打1打点の活躍に「涙が出るほどうれしかった。技術じゃなくて、人がやるんだなと思った」としみじみ話した。

 村上の兄・流星(現徳山大)も海星出身で19年夏に背番号7で甲子園に出場。2試合に先発出場し、7打数4安打と活躍した。聖地で躍動する兄の姿を見て、「勝った姿を見て自分も(海星)行こうと思った」と決意していた。

 9日の準々決勝で有田工を下して4強入りすれば、16年以来のセンバツ出場にグッと近づく。この日はチーム3失策と守備のミスが目立っただけに、村上は「守り勝つ野球をして(打撃では)チームで徹底している逆方向の意識を持って戦いたい」と意気込んだ。 (杉浦 友樹)

 ◇村上 輝(むらかみ・ひかる)2004年(平16)10月30日生まれ、長崎市出身の17歳。小学1年から野母崎少年SCでソフトボールを始める。小学4年からは三和ドリームスに所属。中学は南長崎ボーイズに在籍。1メートル70、64キロ。右投げ左打ち。

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