国学院久我山の4番・成田陸が人生初のサヨナラ打「何で僕のところに来ないのかなと…」

[ 2021年11月7日 16:03 ]

秋季高校野球東京都大会決勝   国学院久我山4―3二松学舎大付 ( 2021年11月7日    神宮 )

<高校野球東京都大会 国学院久我山・二松学舎大付>9回2死満塁、成田のサヨナラ打で勝利し歓喜の国学院久我山ナイン(撮影・木村 揚輔)
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 国学院久我山が二松学舎大付に逆転サヨナラ勝ちし、84年以来37年ぶり3度目の優勝。来春センバツ出場を当確とした。

 2点を追う9回2死満塁で打席に入った4番・成田陸内野手(2年)が初球のカーブを捉え、走者一掃の右越えサヨナラ二塁打を放った。ナインはホームベース付近で歓喜の輪をつくり「(サヨナラ打は)初めてです。何で僕のところに来ないのかなと…。遅れてそっちに行きました」と笑った。

 6日の準決勝、日大三戦ではノーヒットに終わった。帰宅後に自宅の駐車場で1時間以上、バットを振った。「腰が開かないように我慢して振りました。やってきたことがいい形で出せて良かった」と振り返った。

 打撃用手袋は左手にはめ、右手は素手でバットを握る。「秋の大会前の練習試合で、左手だけにした方が調子が良かったので」と、験を担いだ。

 尾崎直輝監督は「甲子園に行くならドラマしかないと。全員がつないだ全員野球の結果だと思います」と喜んだ。9回1死満塁で中飛に倒れた3番・上田太陽主将(2年)は「あそこで打ってくれるのが成田。さすが4番だなと思いました」と感謝した。(川島 毅洋)

 ◇成田 陸(なりた・りく)2004年(平16)8月15日生まれ、東京都出身の17歳。小4から野球を始め、国分寺二中では軟式野球部に所属。国学院久我山では1年秋からベンチ入り。1メートル73、80キロ。右投げ右打ち。

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