“巨人キラー”阪神・高橋 「痛恨」今季21イニング目に初失点 2年ぶりCS登板も「申し訳ない」

[ 2021年11月7日 05:30 ]

セCSファーストS第1戦   阪神0ー4巨人 ( 2021年11月6日    甲子園 )

<神・巨(1)> 6回2死一、二塁、ウィーラーに2点適時二塁打を浴びた阪神・高橋(中央) (撮影・平嶋 理子)
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 宿敵の執念と集中力に、ずっと立ちはだかってきた阪神・高橋がついに屈した。6回3失点で降板。レギュラーシーズンでは無双していた巨人打線に意地の6安打を浴び、悔しい結果に終わった。

 「大事な1戦目を任せていただきましたが、早い段階でマウンドを降りる形になり申し訳ないです」

 クオリティースタート(6回以上、自責点3以内)は達成しても、菅野の前に沈黙した打線の状態を考えれば痛恨だった。4回までは1安打に抑え、ほぼ完璧な内容。落とし穴は5回にあった。無死一塁からウィーラーに来日初犠打を投前に決められ、中島の右前打で1死一、三塁。2球で追い込んだ吉川には4球目のスライダーをしぶとく中前へ運ばれ、先制点を奪われた。

 レギュラーシーズンは2戦計16回無失点、計6安打しかされていなかった巨人に今年21イニング目にして初めて許した得点。傾いた流れは簡単に引き戻せなかった。6回は2死無走者から安打と四球で一、二塁。ウィーラーに初球ツーシームを狙い打たれた中堅フェンス直撃の二塁打で、さらに2点を追加された。

 レギュラーシーズン最終登板だった10月21日の中日戦では8回を1安打で零封しながら、9回が始まる前の投球練習中に左肘違和感を訴えて降板。以降は実戦調整を挟まず、抜群の相性を誇る巨人との初戦に照準を定めてきた。

 立ち上がりから抜け球もあり、絶好調とは言えない状態で菅野と投げ合って87球の力投。矢野監督も「遥人はしっかり行ってくれたところはある。2アウトまでいった後のもう1人っていうのを取らないと、こういうゲームになる。そこは反省としてあると思う」と責めることはなかった。2年ぶりのCS登板は再び悔しい黒星。逆転突破を信じ、ファイナルSでの登板に備えるしかない。 (遠藤 礼)

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