阪神・矢野監督が激動の1年を総括 決定打不足と守乱に泣いたラスト「もっともっとうまくならないと」

[ 2021年11月7日 18:37 ]

クライマックスシリーズ ファーストステージ第2戦   阪神2ー4巨人 ( 2021年11月7日    甲子園 )

セCSファーストS<神・巨(2)>原監督(右)と握手を交わす矢野監督 (撮影・森沢裕)
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 ポストシーズン敗退が決まった阪神・矢野監督が敗因に決定打を欠いた打線を挙げた。試合後の一問一答は次の通り。

 ―今日のゲームを振り返って。
 「そうですね。前半にチャンスも作れたし、先制もできたんですけど、結果的にはミスというか、そういうところで流れを変えてしまったかなというのと、やっぱり一本ね、出ないなと、そういうふうに感じました」

 ―シーズンで勝ち越したジャイアンツと戦った。
 「それは関係ないんでね。短期決戦の中で一戦、一戦全力で戦っていくという戦いなんで。みんな全力で取り組んでくれた結果なんで、この結果を受け止めて成長、今シーズンできたところもありますし、まだまだもっと上にいかないと、ペナントもクライマックスも勝ちきれなかったというのはしっかり受け止めてやっていきます」

 ―最後にファンに。
 「そうですね。本当に前半いいスタートを切ってね、皆さんに大きな期待をしてもらった中で、それを実現できなかったというのは本当に悔しいですし、最後も勝ちきれなかったというのはチーム全体としての成長も必要ですし、もちろん僕自身の成長も必要ですし。でも皆さんと選手が一緒になって、戦ってもらえたのは感謝の気持ちしかないですし、その分、悔しさは大きいですけど、前向いてやっていく、その姿をこれからも皆さんに見せていきます。1年間、どうもありがとうございました」

(続けて)
 ―1年戦ってできた部分と足りなかった部分は。
 「全体のこう、チーム力というのは上がってきている部分があると思うし、そこにこう今年は特にルーキーというね、そういう力もまた新たに加わって、そこの競争に入ってきてくれたからこそ全体として上がったところはプラスの面だし。走塁の面でも、みんなの走り切ろうとか、そういう結果からどこにも負けないような走りをした自身はあるし、数で言うと盗塁というところでも、一応3年トップになるのかな。そういう部分もできた部分もあるし。ちょっとまだ、整理できないけど、勝ちきれなかったというところで言うと、まあ、投手はすごく頑張ってくれているんだけど、まだ競ったところで投手がもうちょっと頑張れる、レベルを上げていくというのは必要だし。みんなが底を上げればもちろんいいんだけど、まだまだ上がれる選手たちが投手もたくさんいるし。あとは、今日の試合でもそうだったけど、結果的に、ミス、エラーが点になっているんでね。これも、チーム全体で取り組んでいることが、数が減ったからどうこうじゃなくて、もっともっとうまくならないと、もっとうまくなれることでもちろん、もう一つ上にいける可能性は上がると思うし、さっきも言ったけど、あとはまあオレ自身の成長というか、それももちろん、これがこんだけの差だったんでね、それはしていかないとダメかなと、必要かなと思ってます」

 ―佐藤輝は手ごたえと悔しさがあったと思うが、監督から見て佐藤輝の1年は。
 「まあ、それは佐藤輝に聞いて。オレはまた、今はちょっと」

 ―監督が言ってきた挑戦は浸透してきてるか。
 「いや、それはもちろんあるし。その都度その都度の精いっぱいというか、オレもやってきたから。結果出なかったらやっぱりあの時こうしておけば良かったなとか、もっとこうでけへんかったんかなっていうのはもちろんあるけど、それは受け止めながらね、前に進んでいって、成長していかないとダメなんで。その都度の目いっぱいっていうのは選手もやってくれたと思っているし、そういう気持ちっていうか、そういうのはどこにも負けてないっていうのは、ずっとそういうことばかり言ってきているんで、みんなホントによくやってくれているし、でも、勝ちきれなかった、優勝できなかったっていうところで言うと、これでいいよということでは、オレらの成長は止まるのでね。やっぱりそういうのは、よかった部分と、でも、まだ上積みできるんじゃないかというのは、出た結果からも反省して、ステップアップというか、レベルアップしていかないと、ダメかなと思う。その基礎の部分というのは、みんなすごく最後まであきらめずに戦ってくれているというのは、オレの中ではすごく手応えを感じているところです」

 ―監督自身の来年は。
 「それも含めて今ちょっとしゃべれるアレじゃないよ。終わったばっかりなんで。申し訳ないけど」

 ―最後の試合となったが、大山、梅野ら前半戦頑張った選手を起用した。
 「それは総合でね、考えてるんで。もちろん今言ってくれたように、ここまでもね。本当はジェリー(サンズ)も前半すごく引っ張っていってくれたし、(大山)悠輔や(佐藤)輝や(梅野)リュウもみんな、いてくれたからこそっていうのはもちろんあるんでね。その思いはもちろん俺の中にもあったし、でも今日勝つっていうところをもちろん目指してやっていったところで決めたんでね」

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2021年11月7日のニュース