巨人・丸「悔しい思いをしながら僕たちのことを応援してくれていると思う」 岡本和真に捧ぐ2連勝

[ 2021年11月7日 18:04 ]

CSファーストステージ第2戦   巨人4―2阪神 ( 2021年11月7日    甲子園 )

<セCSファーストS 神・巨>ヒーローインタビューで笑顔を見せる丸 (撮影・森沢裕)
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 2年ぶりに開催されたセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は7日、甲子園でファーストステージ第2戦が行われ、3位の巨人が2位・阪神に4―2で逆転勝ちを収めて2連勝。6年ぶりにリーグ優勝したヤクルトが待ち受けるファイナルステージ進出を決めた。巨人がファーストステージを無傷の連勝で突破するのは2010年、18年に次いで3度目。10日に神宮で開幕するファイナルステージは6試合制で行われ、ヤクルトにアドバンテージ1勝が付与される。

 巨人は初戦に続いて左脇腹痛の主砲・岡本和を欠いたが、丸が“代役4番”の座を見事に務め上げた。2点先制された直後の3回、松原の適時打で1点差とした後の2死満塁で打席に入ると、今季セ・リーグ最多勝&最高勝率の先発右腕・青柳から右前へ逆転の2点タイムリー。3―2のまま膠(こう)着状態で迎えた8回には無死一塁でセーフティーバントを決めてウィーラーの犠飛による貴重な追加点を演出し、勝利をたぐり寄せた。

 試合後、敵地でのお立ち台に上がった丸は3回の打席について「2アウト満塁だったので、僕はもう打つだけだと思って。しっかりと打てる球をひと振りで仕留められたなという打席です」と回想。8回のセーフティーバントについては「もう1点ほしいっていう場面だったので、何とか自分の仕事ができて良かったと思います」と振り返った。

 前日の初戦は5回先頭打者として二塁へゴロを放ち、一塁ベースへ果敢にヘッドスライディングして内野安打に。吉川の適時打で先制の本塁生還を果たし、これが決勝点となった。「本来4番は和真がいる打順だと思うんですけど、和真もね、悔しい思いをしながら僕たちのことを応援してくれていると思うので、その思いを受け止めながら何とか自分のできることを精一杯やろうというところです」。シーズン中のお立ち台では何度も「岡本さん」「岡本さま」といじってきた後輩、岡本和真内野手(25)。その思いを胸に無傷の連勝で勝ち取ったファーストステージ突破だった。

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