悲願のプロ1勝へ先発転向プラン ソフトバンク・田中 来季勝負の6年目「監督が安心して使える投手に」

[ 2021年11月7日 05:30 ]

ブルペンで投げ込む田中(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの秋季キャンプ(宮崎)は6日、雨のため室内練習場で行われ、6投手がブルペン入りした。藤本監督から来季の先発候補に挙げられている田中は、緩急をつけるために取り組んでいるカーブを交えて40球を投げ込み。「いい感じだったので、今一番テンションが高い」と振り返った。

 今秋キャンプの初ブルペン。直球とフォークが中心だったが、長いイニングを投げるために鍵となるのがカーブだ。森山投手コーチは「試合でフォークとスライダーしか投げていないが、カーブもあるので長いイニングも考えられるかな」と期待を寄せた。

 今季の先発陣は2桁勝利が千賀の10勝だけで、マルティネスが9勝、石川が6勝と振るわなかった。藤本監督は巻き返しに向け、中継ぎ陣の先発転向プランを投手コーチに伝え、この秋から競争を促している。「杉山、田中、板東らの球の速い投手は魅力だし、(先発)候補をたくさん出してと投手コーチにお願いしてます。競争してもらいたい」。ほか左腕・大関らも加わる競争は激しい。

 ドラフトで5球団が競合した田中だが、今季までプロ5年間で未勝利。ただ、今季は18試合、16回2/3を投げて防御率2・16ときっかけをつかんだ。「先発のプレッシャーは感じたことはないが、相当なものだと思う。監督が安心して使える投手になりたいというのが一番」と田中。大器がこの秋の成果を覚醒につなげる。 (井上 満夫)

続きを表示

この記事のフォト

2021年11月7日のニュース