有藤通世氏 逆方向へ強烈な一発!ロッテを勢い付けた21歳・山口の活躍

[ 2021年11月7日 19:05 ]

パCSファーストS第2戦   楽天4-4ロッテ ( 2021年11月7日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>6回1死、ソロ本塁打を放つ山口 (撮影・白鳥 佳樹)
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 ロッテは山口の活躍が見事だった。21歳。若い選手が打つとチームに勢いがつく。6回の一発は右打者の逆方向への打球とは思えない強烈な当たり。左打者が引っ張ったかのようで、彼のパワーが存分に発揮されていた。

 4回の適時打は冷静さが光った。2球で2ストライクと追い込まれたが、粘ってフルカウントに持ち込み、最後は岸の決め球である低めのチェンジアップを左翼線に。こういう打撃をしていけば打率も上がる。前日に同点弾のエチェバリアとの5、6番の並びはファイナルSでも面白い。

 試合を同点に持ち込んだ7回のマーティンの一発。打たれた楽天バッテリー、特に捕手の炭谷は悔いが残ったのではないか。2死無走者。一発だけは避けたい場面で3ボールとなり、そこからフルカウントに戻した。ここまでの5球は全てフォーク。慎重にも慎重を期した配球だったが、最後に選んだのが直球。裏をかいたのか、これを痛打された。

 マウンド上の酒居はこの回の代打・角中、荻野といずれも素晴らしい直球で連続三振に仕留めた。残像がイメージとして炭谷の脳裏にあったのだろう。マーティンにも6球目に直球を選択。それが甘く入った。四球でもいい。最後まで徹底した配球を貫くべきだった。

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2021年11月7日のニュース