山梨学院の1年生ショート進藤天 ゼロ歩目のスタートに注目

[ 2021年11月7日 13:24 ]

堅実な守備で山梨学院を支える遊撃手・進藤(撮影・柳内 遼平)
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 秋季関東大会で準優勝し、来春センバツ出場を確実にした山梨学院。守備の要は1年生だ。1メートル72、71キロの遊撃手・進藤天(てん)内野手は、軽快なフットワークと、遠投100メートルを誇る強肩が持ち味。甲子園でのプレーが楽しみな選手だ。

 小2から野球を始めてから「ポジションはずっとショートでした」と言う。中学時代は浜松シニアでプレーし「毎日のようにノックを受けて、それで技術が身についたと思う」と反復練習が土台となっている。

 山梨学院に入学すると「ゼロ歩目のスタート」を叩き込まれた。「投手が投げる軌道、打者の構え、スイングを見て、どの方向に飛んで来るのかを予測して動く。それが“ゼロ歩目”と教わりました」。一歩目ではなく、ゼロ歩目のスタートが、守備範囲の広さを支えている。

 憧れの選手はソフトバンクの今宮。プレースタイルが似ていることから「足の運び方とかですね」と、動画などで動きを参考にしている。

 打撃でも2番に座り、右方向にしぶとい打球を弾き返すなど、クリーンアップにつなぐ役割をこなしている。「できることをしっかりやって、チームに貢献したい」と進藤。甲子園での「ゼロ歩目」に注目している。(記者コラム・川島 毅洋)

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2021年11月7日のニュース