日本ハムドラフト1位・達　「新庄Fセブン」に名乗り　開幕戦「投げたい」

サインを初披露した達
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　日本ハムからドラフト1位指名された天理・達（たつ）孝太投手（17）が大阪市内のホテルで契約金1億円、年俸1000万円で仮契約。新庄新監督が4日の就任会見で誕生を熱望した「投手3人、野手4人のタレント」への道を歩む覚悟を示した。

　「それはもちろん（目指したい気持ちは）あります。パフォーマンス？自分からは言わないですけど、やれと言われたらやります」

　その目は輝いていた。新監督の就任会見もチェックした達は「他の監督では考えられないことを考えているスター性が魅力的」と感銘を受け、指揮官の「ドラフト1位の子が（来年の）開幕で投げているかもしれない」という発言にも「投げさせてもらえるなら投げたい」と呼応。「（新庄監督をビッグボスと）呼びます」と心酔する。新庄監督の阪神時代の恩師である野村監督は赤星ら俊足の7人を「F1セブン」と命名して売り出したが、新庄監督が求めるのは投手3、野手4人の「F（ファイターズ）セブン」。当然、メンバー入りを狙う。

　もちろん、現状の力では1軍で通用しないことも理解している。持ち球のフォークやカットボールを「遅いと空振りが取れない」と、先輩となる上沢やオリックス・山本の握りを参考に球速アップに取り組んでいる。上沢については「入ってすぐ聞きに行きたい」と弟子入りも志願した。

　この日は同校の書道担当教諭に考えてもらったというサインも初披露。契約金は全て両親にプレゼントすることも明かし、懐の広さも見せた身長1メートル94の「BIG　TATSU」が、新庄ファイターズ躍進の旗頭になる。（北野　将市）

　◆達　孝太（たつ・こうた）2004年（平16）3月27日生まれ、堺市出身の17歳。小4から高石スワローズで本格的に野球を始める。浜寺南中時代は泉州阪堺ボーイズでプレーし、3年春の全国大会で8強。天理では3年春に甲子園に出場して4強入り。夏は奈良大会準決勝で敗れた。1メートル94、88キロ。右投げ右打ち。

　≪本家はノムさんが命名≫▽F1（エフワン）セブン　01年、当時の阪神・野村監督がチーム内の俊足選手7人を売り出すために付けた名称。赤星憲広、藤本敦士、沖原佳典、上坂太一郎、平下晃司、松田匡司、高波文一の7選手。プロ1年目の赤星は39盗塁をマークし、7選手で計53盗塁を記録した。